2021/07/20
らーめん こうすけ@三軒茶屋 「たまり醤油らーめん」

それにしても恨めしきは「時短要請」。7時台LOで8時閉店では、平日仕事終わりの食べ歩きは不可能に近く、ひたすら三軒茶屋を放浪するしかありませんな……この日も茶沢通りを北上し、未訪だった「こうすけ」へ。

馬込にあった「醤屋」という店が三軒茶屋に移転した後、2011年に「こうすけ」としてリニューアルオープン。店主の斎藤氏は、アパレル業界で会社経営をやっていたという変わり種。店外の口上を読むと、ご自身も「油に弱い体質」であることから、「体に優しいらーめん」を目指しているとか。メニューは「魚介醤油らーめん」「たまり醤油らーめん」「柚子正油らーめん」が「醤屋」以来の主力3本で、「醤」の字が示す通り、3本それぞれ使う醤油を変えてあるというこだわり用。だったらここは、「たまり醤油らーめん」(850円)が面白いかも。
スマホのAIが暴走して色が変ですが、ワカメやニンジンなど、たしかに「ヘルシー」風の丼景色。まずは、スープをひと口……なるほど、「たまり醤油」が微笑む、ヘルシーな世界。店外の能書きにもありますが、ラーメンでよく使われる「淡口(薄口)」「濃口」と違って「たまり」は大豆100%、しかも塩水の使用量が少なくて熟成期間が長いため味がマイルド、このスープの醤油は「たまり」の中でもかなり塩水が少ないタイプに感じます。どっしりとした重みのある「たまり」の味わいを、魚介系をかなり加えた鶏ガラスープで下支えして、油分をかなり抑えてあります。いやぁ、コイツはなかなか。
麺は、細ストレート。加水率低めのせいもあり、また油分控えめな醤油スープのせいもあり、小麦の風味・甘味が非常に力強く感じられ、スープとのコンビネーションもドンピシャリ。いやぁ、この一杯は麺とスープだけで十分成立しているなぁ……スープは、動物系をのぞけばほとんど「蕎麦つゆ」で、これぞ「中華蕎麦」といった押し出し。
具材は、チャーシュー、海苔と、刻みタマネギやワカメ、そして薬味のネギ。メンマを廃した独特のスタイルですが、スープと麺の素性が抜群なだけに、このチャーシュー以外の具材の「ゴチャゴチャ」感には、賛否あるかもしれませんな……特にワカメの多さには、ワカメ好きの私ですら、「?」と感じたり。おそらく「ヘルシー」を主張するための具材構成なのでしょうが、もっとシンプルにメンマとネギに絞った方が、チャーシューを一枚減らしても「お釣り」が来りしないかな。

退店時入れ替わりに若い女性が一人で入店、入口脇の掲示を見ると木曜は「レディースデイ」で、トッピングや麺量などで得点があるとか。しかも、「グルテンフリー麺(玄米麺)」やベースも(「コラーゲンたっぷり」の鶏スープ)に100円で変更できたりと、とことん「ヘルシー」で女性を惹きつけるサービス構成。コイツは、うちの女性スタッフにも教えておかねば。
#このお店は、「こども食堂」にも取り組んでおられます!
店舗情報は、こちら。
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