2021/11/09
CURRY & BAR 2531@三軒茶屋 「カレーつけ麺」

10月だというのに、連日30度近くまで気温が上がり、夏バテ気味とは妙な気分。こんな日はカレーかな……そういえば、カレーつけ麺が有名で、緊急事態宣言中はほとんど夜営業していなかったと思われるお店が三茶にありましたな。チョイとのぞくと営業中。

2011年オープンのこのお店、「もつカレー屋」としてスタートしており、中目黒の焼肉店の裏メニューを「フジロック」の屋台で提供したら話題となり、移動販売などを経て現在に。オープン時にカレー以外のバリエーションをと「カレーつけ麺」(800円)をメニューに追加、以来この店の看板メニューとなっています。ちょっとつけ麺で麺量150gは少ない気もしましたが、メン増しは有料だし、小ライス(100円)でシメる手もあるので、その方向で。
大量の錦糸卵による「イエローボール」が、実にシンボリックな丼景色。まずは、つけ汁をひと口……なんとも、コイツはマイルド。ベースはこの店自慢の「牛もつカレー」で、それを「豆乳ベースの特性スープ」で割ったものだそうですが、モツ特有の風味が全く感じられないのが、ちょっと驚き。さらに驚きなのは、その風味を消し去るためのスパイスが、実に穏やかな風味にまとまっており、全くトガリひとつないこと。結果として、「トガリをなくした、超マイルドなココイチ」的な味わいとなっており、これなら万人に受けそうです。
麺は、太さはつけ麺用として標準的なモノですが、強烈な縮れ・ネジレが入っているのが特徴的。コイツが、カレーをドップリと持ち上げて、ジュルリと勢いよくススりますと……いやぁ、「カレーつけ麺」とは思えないほど穏やかなハーモニー。多加水麺ですが親しみやすい甘さがあり、それが超マイルドなカレーにピッタリ合って、実に穏やかな食べ心地。カレー特有のトガリがない分スイスイ食べ進んでしまいますので、150gの麺はすぐなくなります。
具材は、チャーシュー、錦糸卵、カイワレに海苔。チャーシューは、ひと昔前には「コンビーフ」タイプと呼ばれていたソフトな煮豚、味もシッカリしみています。錦糸卵は当然麺に絡めていただくことになりますが、麺&カレーだけでも驚くほど穏やかなコンビネーションなのに、これに卵が絡むとさすがにややボンヤリ感が漂いますな……このあたりが今後の課題かも。
小ライスを頼んで、シメのオジヤ。いかにも美味そうなカレーに見えますが、つけ汁があまりにも穏やかな風味なので、「カレー」としては全く力不足。かといって、卓上には味変アイテムもなく、コイツはどうにもなりませんな……カレー粉の追加投入ができたりすると、うれしいかも。

やっぱり、このマイルドにして穏やかな世界を作り出しているのは、豆乳の力によるところが大きい模様。であれば、その力を借りない「牛もつカレー」にこそ、この店本来の力が発揮されているのでしょう。カレー好きの方であれば、是非両方試してみることをオススメします。
店舗情報は、こちら。
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