2021/12/07
真鯛らーめん 麺魚 渋谷並木橋店@渋谷 「真鯛つけ麺」

錦糸町の大行列店が渋谷に進出、しかし駅から少し離れたロケーションのため、店外・店内まちなしで入れる状況であることは、先日ご報告しました。その時は、初めて「濃厚真鯛らーめん」をいただいたのですが……つけ麺にした方がよいのでは、というのが正直な感想。その後、つけ麺もリリースされたということで、早速再訪。

10月オープンのこのお店、オープン時は「真鯛らーめん」「濃厚真鯛らーめん」のみの提供でしたが、その後「真鯛つけ麺」や「鯛油そば」、そして限定の「海老味噌真鯛らーめん」が提供開始、「サーモン」系と「濃厚真鯛つけ麺」が待機中という状況でした。もちろん、狙っていた「真鯛つけ麺」(880円)をポチッとな、客は私ひとりのみでした。
「濃厚真鯛」と比べるまでもなく、以前食べたノーマルの「真鯛」とくらべても、つけ汁の透明度が高くなっていると感じますな。まずは、つけ汁をひと口……うん、これなら「麺魚」っぽさを堪能できそう。「真鯛」のスープは宇和島産真鯛100%、さらに鯛から抽出した鯛脂により、シルキーな舌触りと落ち着いた味わいを実現していましたが……どうやら、このつけ汁では鯛脂の量を減らしているらしく、鯛出汁の旨味と風味をトガらせて、さらに強めの塩ダレでキレも強調。禁煙により味覚が変わってしまったためか、以前よりは鮮魚感を強く感じてしまいますが、つけ麺ならスープ持ち上げを自分で調整できるので問題なし。
そして、麺は中太の弱縮れで、麺箱の記載からカネジン食品製の模様。もともと、「和風のラーメンなので、蕎麦っぽさを出すのがいいのではないか」という考えから全粒粉を使用していると聞いており、その制作意図は、つけ麺でこそ完全に再現することができるはず。早速、サラサラのつけ汁に、軽めに麺をひたしてズバァ~~ッとイキますと……全粒粉の力強い甘さがダイレクトに舌に伝わり、強めのコシも堪能できて、コイツは最高。麺量も240g程度はあって、食べ応え十分です。
具材は、麺皿にチャーシューと柚子、つけ汁に鯛のほぐし身に小松菜とネギ。驚きだったのはチャーシューで、もともと桜木で燻製された一品ですが、その実に芳しいスモーキーな香りが、スープにひたさない分ダイレクトに伝わってきて、食べ慣れているはずなのに二度見するほどの美味さ。小松菜の辛味も、キレが強調されたつけ汁によく合ってます。割りスープは昆布出汁のようでしたが、鯛出汁本来の旨味をさらに広げるような演出。

予想的中で、大満足の一杯。塩ダレだけでなく鯛脂とのバランスも変えることでキレを増したつけ汁、そのキレでこそ引き立つ全粒粉麺、そしてスープに邪魔されないスモークチャーシューの風味と、「麺魚」の食材のよさが最大限引き出されています。この感じだと、敢えて「濃厚真鯛つけ麺」はリリースしなくてもよい気がしますが……それよりも、「サーモン」系が楽しみだったり。このまま行列ができないようなら、また再訪します。
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