2021/12/18
京都 焼きそば専門天 赤坂店@赤坂 「ソース焼きそば 細麺・豚」

最近、忙しすぎてメンタルが浸食されはじめていますが、その忙しさも来週へ向けてピーク。週末ですが、午前中は自宅で仕事、それも昼過ぎには煮詰まって、ちょっと気晴らしに赤坂へ。なぜか焼きそばがブームになっているという京都から、初進出してきた「焼きそば専門天」へ。

関西では、2020年頃から「焼きそば」がブームなのだとか。その中で、京都の人気店の一つが、二条高倉「鉄板焼き・お好み焼き屋 仁」がプロデュースし、2020年に三条河原町にオープンした「焼きそば専門天」。その2号店にして東京初出店となるのが、11月オープンの赤坂店です。店内はカウンター5席とテーブル席10席ですが、この広さでご主人ワンオペゆえに調理以外に手が回らず、着席3名だけながら、他の席の膳が全て置きっ放しで「満席」状態という、異様な光景。
メニューは、「ソース焼きそば」か「塩焼きそば」を細麺か太麺で選ぶという基本構成、具材はランチタイムは豚のみですが、夜は「いか・牛スジ・牛ホルモン」も選べる模様。とりあえず、筆頭ボタンの「ソース焼きそば 細麺・豚」(850円)と、「目玉焼」(100円)をポチッとな。
コンモリと盛られた九条ネギと、目玉焼きの下に褐色の細麺が蠢くという、結構そそられる丼景色。まずは、ちょいとネギを絡めてジュルリとイキますと……おぉ、コイツは「夜」を感じさせる「大人の味わい」ですな。京都の地モノを5種類ブレンドしたというこのソース、ほとんど甘みのないハードボイルドなコクで、一方ではスパイス的な派手さも皆無、ひたすら野菜的な深みに徹した濃くソリッド・ステートな味わいです。「鉄板焼き 仁」の裏メニューとして提供していた頃、仕事終わりの料理人がこれを求めて集まっていたという噂ですが、さもありなんと納得の味。
麺は、細麺ストレート。いかにも「京都」的な低加水麺で、なんとなく「麺屋棣鄂」的なニュアンスも感じられたり(?)。製麺前に一晩熟成させているとのことで、確かに低加水麺特有のポクポクとした軽快な歯切れと、ネバリを伴う強めのコシで、コイツは焼きそば用としてはパーフェクトな京都麺。低加水ゆえ甘みも強く、ソイツがハードボイルドなソースに引き立てられて、「大人の味」に仕上がっています。
具材は、豚肉、キャベツ、九条ネギに追加の目玉焼き、そして紅生姜。夜は豚肉以外にもいろいろ選べるそうですが、やっぱ「焼きそば」といえば豚バラですよね~~コイツとキャベツに、卓上の青のりをガンガンふりかけていただくこの「幸せ」、日本人に生まれてよかったと思う刹那ですな。私、広島モンのため、お好み焼き・焼きそばに玉子といえば無条件に目玉焼きをつけてしまいましたが、実は京都のお店では生卵ですき焼きのようにして食べるのがオススメなのだとか。でも、玉子のクォリティが高いため、目玉焼きの黄身に絡めても、極上の味わいを堪能できます。

大阪でも、観光客ではなく地元民に人気の串カツ屋は、そのソースが甘くも辛くもなく「深い」味で、ハードボイルド。それをさらに深めて、焼きそばにアプライしたようなかたちの新たなる「地平」。カップ麺の世界では、「〇平ちゃん」とか「UF〇」とか、縁日・夜店的なベタベタ甘さ&マヨネーズ的な世界が席巻していますが、そんな「甘ちゃんワールド」からは隔絶した、ハードボイルドな「夜の大人の世界」。ランチタイムではなく夜に来て、「いか」あたりで堪能したい一品でした。
店舗情報は、こちら。
【記事ご参考になりましたら、こちら(↓)の方をポチッとな】
FC2 Blog Ranking