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瀬戸内中華そば 村上家@淡路町・小川町・新御茶ノ水 「黄金瀬戸内そば」

村上家@淡路町・20220416・路地
 すっかり春めいたというか、夏日も混じってきた4月中旬、マンボウも解除され、お店の定休・営業時間も変わってきたので、ちょいと都心を偵察に。まず偵察したのは、週末営業を始めた小川町・ミシュラン系の有名店ですが……ま、予想通りの大行列。そんなこともあろうかと、第二候補に淡路町の路地裏(左写真)・新店をリストアップしておきました。
村上家@淡路町・20220416・店舗
村上家@淡路町・20220416・券売機
 4月オープンのこのお店、ネット情報では曙橋の焼き鳥店による出店で、オーナーも店長も愛媛・今治出身とのこと。ということは「村上」とは村上水軍(海賊)のことなのかしら。メニューは「黄金瀬戸内そば」と「瀬戸内煮干しラーメン」の2本柱、「焼豚玉子飯」もウリのようです。それにしても券売機は、「じゃこ天」「ひじき」など、トッピングが最上段を占める、珍しいボタン配置。店員さんに聞くと、「黄金瀬戸内そば」(1,000円)は15杯限定だとか、それが麺メニュー筆頭でよいのかな……ま、とりあえずボタンをポチッとな。
村上家@淡路町・20220416・黄金瀬戸内村上家@淡路町・20220416・スープ
 一見、麺もスープも少なそうですが、朝顔型の丼で底が深く、まずまずの量はあります。それでは、スープをひと口……魚介系と思いきや、メインは丸鶏系スープ。瀬戸内のイリコを使った煮干し出汁、これに合わせる動物系スープが、鶏清湯なのが「瀬戸内煮干し」で、丸鶏のように芳醇なスープが「黄金瀬戸内」。店員さんのお話では、「瀬戸内煮干し」でも煮干し的なニュアンスが抑えてあるとのことでしたが、「黄金瀬戸内」は丸鶏系がドンと前面。伯方の塩を使ったという塩ダレは抑え気味で、むしろ最初から胡椒を使うことで、丸鶏の芳醇な風味を、ビリッと引き締めています。なんでもこういうやり方が今治流なのだとか。
村上家@淡路町・20220416・麺
 麺は、中細ストレート。色の白さが特徴で、見た目通り甘みも上品、かん水的な雑味もほとんど感じられません。しっかりとした味わいのスープですので、小麦の甘みをもっと強調しても合うと思いましたが、スッキリとした甘みの多加水麺で、濃密な丸鶏を受け流すこのやり方も、クドさを感じさせずなかなかグッド。
村上家@淡路町・20220416・具材村上家@淡路町・20220416・チャーシュー
村上家@淡路町・20220416・じゃこ天
 具材は、チャーシュー2種とじゃこ天、メンマに青菜と海苔、そして薬味のネギ。じゃこ天が入るところが特徴的ですが、丸鶏が前面の「黄金」スープとは、あまりシナジーがない感じ。チャーチューは豚肩ロースと鶏ムネ肉の2種入りで、いずれもシッカリと素材の美味さを活かしてあり、結構ハイレベルな仕上がり。

村上家@淡路町・20220416・看板
 しかしまぁ、淡路町とはいえ路地裏で供される田舎風のラーメンで、いきなり1,000円というプライシングを打ち出す時代になりましたか……今後小麦の高騰で、もっと値上がりしていくんでしょうな。牛丼やうどん相手のランチ戦争では、すでにラーメン個人店は脱落しつつあるのかもしれません。

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SEIROUらーめん@神田 「生姜醤油らーめん」

SEIROU@神田・20220409・街角
 いきなり春を飛び越えて、初夏の雰囲気すらある4月初旬の土曜日。長岡生姜醤油を出す店ができたというので、神田駅と岩本町駅の中間地帯を彷徨いますが……この辺りは、道路も高架線路も東西南北に対してナナメに走っており、方向感覚が狂いやすくて苦手な街。2ブロックくらい歩いてはスマホのGPSで位置を確認、なんとかたどり着けました。
SEIROU@神田・20220409・店舗
SEIROU@神田・20220409・券売機
 3月オープンのこのお店、運営会社はあるようですが、いまのところ事業はこの店だけのよう。外装、内装ともに小ぎれいに仕上げてありますが、「資本系」とは違い「お金持ちの個人店」といった風情。メニューは「生姜醤油らーめん」と「背脂醤油らーめん」の2本立て、つまり長岡系と燕三条系が選べるという訳ですな。とりあえず、「生姜醤油らーめん」(850円)と「味付玉子」(100円)をポチッとな。麺のゆで時間含め調理が実に素早く、あっという間に丼到着。
SEIROU@神田・20220409・生姜醤油SEIROU@神田・20220409・スープ
 おぉ……10年以上前、秋葉原にできた「青島食堂」で、長岡系に遭遇したあの感激が、蘇ってくるような丼景色。さっそく、スープをひと口……いやぁ、醤油を押し立てキレッキレ。ベースの動物系は、豚骨清湯なのか硬質なコク。それに対して醤油ダレが特徴的で、「青島食堂」などはチャーシュー煮汁も使って動物油脂で醤油のカドを丸めていましたが、コイツは濃口醤油を中心に、ストレートに醤油カドを立ててくるスタイル。長岡系によく見られる脂層がほぼなく、むき出しの醤油がカドを立て、それを生姜がギリギリと研ぎ澄ますという、まさにキレッキレの極致。
SEIROU@神田・20220409・麺
 麺は、かなり太めの中太縮れ。中加水程度に加水率を抑えてあり、だからこそスープの吸いもよく、ご覧のように見事な「褐色」。モチモチとした食感と適度なコシ、噛めば小麦の甘みがキレたスープでギュッと引き締められて、ちょっと危ういほどのカタルシス。なるほどね、長岡系から「脂」を取り除くと、こんな「スリリング」な味になるんだ。
SEIROU@神田・20220409・具材SEIROU@神田・20220409・チャーシュー
 具材は「青島食堂」によく似ており、チャーシュー、メンマ、ナルトにほうれん草、海苔一枚に薬味のネギと、追加の味玉。チャーシューはご覧のように中までジックリ味がしみたもので、これを少し乱切り風に小型に切り分けて4~5枚入れるという、いわゆる「青島チャーシュー」スタイル。いやぁ、コイツは美味い……美味いんだけど、これだけ大量にチャーシューを作ったその煮汁は、何処へ行ったのでしょう。メンマは、「青島」系以上に醤油濃く味付けられており、スープ同様、この店なりに長岡系を一歩前に進めた感じ。

SEIROU@神田・20220409・卓上
 スープや麺も含めて、全てをタレと脂で包み込む、そんなオーソドクスなラーメンのスタイルを、スープ・麺やタレから革新してきたのがこれまでのラーメンの歩みでしたが……逆に脂を取り払うことで現れる、むき出しの危うさの中で、ご当地ラーメンを「変身」させようという、実に過激な試みの一杯。なんとも面白いこと考えるなぁ……これだから、ラーメン食べ歩きは止められません。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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