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九段下 中路@九段下 「赤味噌ラーメン」

中路@九段下・20220521・路地
 ほぼ毎日のような雨降りですが、一段と激しく降った土曜昼。まぁ、行列嫌いの私にとっては、人気の新店を狙うチャンスですな。九段下駅から路地を北上して、新店「中路」へ。この店は交差点角地にありますが、たしか隣あたりに「源九」というお店があったと記憶していますが……なんかビルごとなくなっている印象。
中路@九段下・20220521・店舗
中路@九段下・20220521・券売機
 4月オープンのこのお店、新丸子の人気店「麺や でこ」の姉妹店(3号店)とか。 メニューは「赤味噌」「白味噌」「背脂生姜味噌」の各ラーメンに、まぜそばがデフォと「明太カルボ」「濃厚牡蠣」の3種類。とりあえずは、筆頭メニューの「赤味噌ラーメン」(950円)をポチッとな。
中路@九段下・20220521・食べ方指南
 土砂降りでしたが店内はほぼ満席、カウンターに座ると、目の前に「オススメの食べ方」。なんと、ラーメンに生卵をつけて食べるように勧めていますが……和歌山的な濃さがあるということかな。なんか面白そうなので、「生卵」(80円)を現金で追加購入。
中路@九段下・20220521・赤味噌中路@九段下・20220521・スープ
 おぉ、ちょっと純すみ系というか、札幌「すみれ」っぽい丼景色。まずは、スープをひと口……いや、味も「『すみれ』の魔改造」といって、よいのでは? 生姜・ニンニク・唐辛子で軽く「煽り」をいれた赤味噌に、牡蠣がさらに厚みを加え甘塩っぱく仕上がった味噌ダレを、ガッツリ投入して猛烈な「味噌濃度」。さらにベースの動物系も実に分厚く、味濃く分厚く「やりっぱなし」感すら漂うパンチ力。たとえは不謹慎かもしれませんが、ポルシェやフォードあたりの渋めのスポーツカーを入手して、シャコタン・タケヤリの「族車」に仕上げたような、「魔改造」的な濃さ・派手さ。
中路@九段下・20220521・麺
 麺は、グキグキとエグい縮れの太麺。ここまでスープの味がエグい濃さだと、当然太麺ということになりますが、それでも縮れでスープを持ち上げようというところが、またエグい。さらに、加水率を高めてスープの濃さを受け流そうなどと邪な考えはツユほどもなく、シッカリと小麦の甘みで味噌を受け止めようというのは見上げたファイティング・スピリットですが……これは多少無茶かな。やはり低加水麺を使うか、生卵の助けが要りそうです。
中路@九段下・20220521・具材中路@九段下・20220521・チャーシュー
 具材は、チャーシュー、メンマ、挽肉と、モヤシ・タマネギなどの炒め野菜と、タップリのネギにゴマ。肩ロース・チャーシューはやや薄味な仕上げで、濃厚なスープは当然合います。炒め野菜も当然合いますが、ド外れた濃さのスープですので、もっと量があってよいかも。濃く味付けられたメンマは、濃いスープには当然合いませんが、「すみれ」インスパイヤであることを示すために、敢えてこういうスタイルなのかな?
中路@九段下・20220521・卵
 さて、スープのあまりの濃さに、序盤から活躍することになる生卵。いろいろ試しましたが、スープをレンゲひと匙加えて味の「落差」を縮めて使った方が、よい感じ。その効果たるや、みなさんご想像の通りで、あのスープの逃げ場のない「濃厚地獄」から、スウッと「天上」に救い上げられるような、開放感。まさにこの一杯における「蜘蛛の糸」ですな。

中路@九段下・20220521・卓上
 いやぁ、味濃いラーメンが多い関東でも、ド外れて濃い味噌ラーメン。ネットでは、名古屋の味噌煮込みラーメンに例える方もおられますが、味はそうでも動物系の濃さが違う。あるいは、池袋「花田」の濃さと比べても、動物系の濃さは同様でも、調味はこちらの方が遥かに濃い。まさに「濃さ」を極めた一杯ですが……だから「生卵」で食べるというのは、最初からセットするのでないのなら、ちょっと「アト付け」的な取り繕いを感じますな。実際、オープン当初は、こういうレコメンドはしていなかったようですし。まだオープンしたばかり、この「逃げ場のない濃さ」については、少しずつでも「軌道修正」を図っては?

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ウミのチカラ@秋葉原・仲御徒町 「塩らーめん(3種の貝出汁)」

ウミのチカラ@秋葉原・20220423・路地
 スマホでいつものように、先人のブログをありがたく拝見していると、秋葉原「ウミのチカラ」の情報が。すでにオープンして2年半のお店ですので、何か限定でも出したかと読み進むと、なんとレギュラーニューが大幅改訂。しかも、どれも実に美味そう……週末は早速、アキバの路地を店へ向かっておりました。
ウミのチカラ@秋葉原・20220423・店舗
ウミのチカラ@秋葉原・20220423・メニュー
 2019年オープンのこのお店、千葉・船橋を中心とする「まるは」グループの東京初進出店でした。当時のメニューは「真鯛(塩)」と「鯖だし(醤油)」のラーメン&つけ麺でしたが、現在は「真鯛そば」と「海老白湯らーめん」、そして「3種の貝出汁」を使うという「塩」「醤油」というラインナップ。貝出汁ブームを見事にキャッチアップしてますな……早速、「塩ラーメン」(780円)に「味玉」(100円)つけて、ポチッとな(券売機制)。
ウミのチカラ@秋葉原・20220423・丼物
 さらに注目は「本日の丼物」、オープン時は日替わりの「漬け丼」が人気でしたが、これがさらにパワーアップして、ご覧のような豪華なラインナップ。「究極のかつを節ごはん」(200円)あたりに思わず手が伸びそうでしたが……自己ルール(副食禁止)を自分に言い聞かせて、泣く泣く断念。
ウミのチカラ@秋葉原・20220423・塩ウミのチカラ@秋葉原・20220423・スープ
 ネギや青菜の「ラフ」な感じが、ちょっと千葉っぽくて元千葉県人としては密かにワクワク。それでは、スープをひと口……さすが船橋、貝汁のなんたるかを極めてらっしゃる。「江戸前」とありますが、おそらく船橋産のホンビノス貝とアサリ、それに北海道産のホタテの貝3種から出した濃厚出汁、混然としながらも濃厚な風味が舌に押し寄せてきます。昆布を使って旨味を強調、さらに塩ダレの使い方が実に絶妙で、貝の風味と旨味を活かしたギリギリのレベルで、ビシッと塩をきかせて痛快なキレ……世間は貝出汁ブームですが、ここまでハイレベルな「潮汁」系貝スープは、まず滅多に出会えません。
ウミのチカラ@秋葉原・20220423・麺
 麺は、中細ストレート。加水率高めの麺を、コシを十分残しながらもしなやかにゆであげ、食感・ノド越しともに文句なし。さらに、スッキリとした麺の甘みが、濃厚な「真鯛」の時は力不足に感じましたが、このキレた貝出汁では、旨味と塩味で麺の甘みがクッキリと浮き彫りになって、コラボレーションもハイレベル。いやぁ、こいつは美味い。
ウミのチカラ@秋葉原・20220423・具材ウミのチカラ@秋葉原・20220423・チャーシュー
ウミのチカラ@秋葉原・20220423・貝
 具材は、チャーシュー、ホンビノス貝、小松菜に海苔、ネギ2種と糸唐辛子といった薬味類に、追加の味玉。肩ロース・チャーシューは、低温調理気味に仕上げてありますが、味もシッカリついており、厚みもあって歯ごたえも十分、貝出汁にここまでシッカリとしたチャーシューを添えるのはそれなりに冒険だったでしょうが、仕上がりは見事。貝には、ホンビノス特有の殻のトガリと紫のワンポイントがありませんでしたが、身の味と殻の質感からホンビノスだと思いました。辛さを活かした白髪ネギや小松菜も、キレたスープにはピッタリですな。

ウミのチカラ@秋葉原・20220423・ポスター
 2年半前にいただいた時は、千葉・船橋的なワイルド感が、かつて千葉西北部で食べ歩いていた私には「ツボ」でしたが……もはや、業界を巻き込みつつある「貝出汁ブーム」のただなかにあっても、覇を唱えるに十分な実力を示しつつあると思えるような、極上の一杯。いまはまだ、週末は常連さん中心のお店のようで、周囲の「粋な一生」や「大喜」といった有名店には人気で及びませんが、すでに実力的には十分に凌駕しつつあるおみせでした。行列なしで通えるのは、今のうちだけかも知れませんぜ。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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