2022/05/28
九段下 中路@九段下 「赤味噌ラーメン」

ほぼ毎日のような雨降りですが、一段と激しく降った土曜昼。まぁ、行列嫌いの私にとっては、人気の新店を狙うチャンスですな。九段下駅から路地を北上して、新店「中路」へ。この店は交差点角地にありますが、たしか隣あたりに「源九」というお店があったと記憶していますが……なんかビルごとなくなっている印象。

4月オープンのこのお店、新丸子の人気店「麺や でこ」の姉妹店(3号店)とか。 メニューは「赤味噌」「白味噌」「背脂生姜味噌」の各ラーメンに、まぜそばがデフォと「明太カルボ」「濃厚牡蠣」の3種類。とりあえずは、筆頭メニューの「赤味噌ラーメン」(950円)をポチッとな。

土砂降りでしたが店内はほぼ満席、カウンターに座ると、目の前に「オススメの食べ方」。なんと、ラーメンに生卵をつけて食べるように勧めていますが……和歌山的な濃さがあるということかな。なんか面白そうなので、「生卵」(80円)を現金で追加購入。
おぉ、ちょっと純すみ系というか、札幌「すみれ」っぽい丼景色。まずは、スープをひと口……いや、味も「『すみれ』の魔改造」といって、よいのでは? 生姜・ニンニク・唐辛子で軽く「煽り」をいれた赤味噌に、牡蠣がさらに厚みを加え甘塩っぱく仕上がった味噌ダレを、ガッツリ投入して猛烈な「味噌濃度」。さらにベースの動物系も実に分厚く、味濃く分厚く「やりっぱなし」感すら漂うパンチ力。たとえは不謹慎かもしれませんが、ポルシェやフォードあたりの渋めのスポーツカーを入手して、シャコタン・タケヤリの「族車」に仕上げたような、「魔改造」的な濃さ・派手さ。
麺は、グキグキとエグい縮れの太麺。ここまでスープの味がエグい濃さだと、当然太麺ということになりますが、それでも縮れでスープを持ち上げようというところが、またエグい。さらに、加水率を高めてスープの濃さを受け流そうなどと邪な考えはツユほどもなく、シッカリと小麦の甘みで味噌を受け止めようというのは見上げたファイティング・スピリットですが……これは多少無茶かな。やはり低加水麺を使うか、生卵の助けが要りそうです。
具材は、チャーシュー、メンマ、挽肉と、モヤシ・タマネギなどの炒め野菜と、タップリのネギにゴマ。肩ロース・チャーシューはやや薄味な仕上げで、濃厚なスープは当然合います。炒め野菜も当然合いますが、ド外れた濃さのスープですので、もっと量があってよいかも。濃く味付けられたメンマは、濃いスープには当然合いませんが、「すみれ」インスパイヤであることを示すために、敢えてこういうスタイルなのかな?
さて、スープのあまりの濃さに、序盤から活躍することになる生卵。いろいろ試しましたが、スープをレンゲひと匙加えて味の「落差」を縮めて使った方が、よい感じ。その効果たるや、みなさんご想像の通りで、あのスープの逃げ場のない「濃厚地獄」から、スウッと「天上」に救い上げられるような、開放感。まさにこの一杯における「蜘蛛の糸」ですな。

いやぁ、味濃いラーメンが多い関東でも、ド外れて濃い味噌ラーメン。ネットでは、名古屋の味噌煮込みラーメンに例える方もおられますが、味はそうでも動物系の濃さが違う。あるいは、池袋「花田」の濃さと比べても、動物系の濃さは同様でも、調味はこちらの方が遥かに濃い。まさに「濃さ」を極めた一杯ですが……だから「生卵」で食べるというのは、最初からセットするのでないのなら、ちょっと「アト付け」的な取り繕いを感じますな。実際、オープン当初は、こういうレコメンドはしていなかったようですし。まだオープンしたばかり、この「逃げ場のない濃さ」については、少しずつでも「軌道修正」を図っては?
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