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九段下 中路@九段下 「白味噌ラーメン」

中路@九段下・20220709・九段下
 一時的に訪れた酷暑から一転、台風により戻り梅雨になったと思ったら、また酷暑が戻った土曜日。このあいだ近距離移転した九段下・某店で、恒例の冷やしでもいただこうと思いましたが、この炎天下に店外待ち数名。以前は行列とは無縁の隠れ家的なお店でしたが……ま、リカバリは考えてあり、近所の「中路」へ再び。
中路@九段下・20220709・店舗
中路@九段下・20220709・券売機
 4月オープンで、新丸子の人気店「麺や でこ」のサードブランドであるなど、メニュー含めて概略は前回お伝えしました。前回は「超濃厚『すみれ』」的な「赤味噌」に驚きましたが、卵を絡めて食べるとなかなかの絶品。その時から、濃いけど卵は使わなくてOKという「白味噌ラーメン」(950円)に、興味津々でした。迷わずコイツをポチッとな。
中路@九段下・20220709・白味噌中路@九段下・20220709・スープ
 「赤味噌」は、配膳時の第一印象からガッツリ濃そうな見栄えでしたが、こちらはそこまででもない感じ。とにかくも、まずはスープをひと口……「赤味噌」と違い、もとより卵など不要な高い完成度。白味噌で濃厚に仕上げようとすると、米麹の風味と塩味が強くなりすぎ客を選んでしまうところが難点になりますが、この突き抜けた濃さにして、麹も塩もほどほどに抑えてあるところがコイツの凄さ。塩カドは濃厚な動物系で丸めた上に、白味噌本来のまろやかさでさらに丸まり、あん肝や生姜でブーストされたコクともバランスして、いやコイツはなかなか重量級のパンチ力。
中路@九段下・20220709・麺
 麺は、ご覧のような太麺縮れ。2カ月ほど前の訪店時より、少しゆで加減が柔らかめにシフトして、食べやすさと汁ハネが大幅に改善。それでも、もともとタフな食感の麺ですので、パワフルな弾力とノド越しはそのまま。それよりも、ゆでにより多加水麺の甘みの淡白感がさらに強化されて、濃厚スープとのコントラストがさらに良くなった感じ。オープンから2、3カ月でグイグイ改善されてくるこの感じ、ラーメン食べ歩きの醍醐味ですな。
中路@九段下・20220709・具材中路@九段下・20220709・チャーシュー
 具材は、チャーシュー、メンマ、モヤシ・タマネギなどの炒め野菜と、タップリのネギと胡麻。チャーシューも、前回は味付けを抑えた感じの一品でしたが、さらに低温調理方向にシフトしたみたいで、濃厚味噌との相性もさらに改善。「赤味噌」では、具材に一部挽肉を使っていると思いましたが、こちらには少量ほぐしチャーシューが入っている気がして、それも麺に絡んでアクセント的にグッド。ただ、こういう仕掛けなら、穴あきレンゲは置いておくべきでしょうな。

中路@九段下・20220709・卓上
 ネットを見ていると、アヴァンギャルドな「赤味噌」にはかなり賛否あるようでしたが、オーソドクスな「白味噌」は、概ね好意的な評価が多かったような……その理由を実感できた、前回と今回。卵の補助が必要なようでは、「赤味噌」はまだ半完成品レベルと思われますが、麹風味も塩カドも抑えつつ、従来にないレベルで濃厚に仕上げたこの「白味噌」は、「新たな地平線を切り開いた」と評してもよいかも。さらにこの短期間で、麺ゆでやチャーシューに加えてきた改善も見逃せませんなぁ……コイツはメニューのコンプリートが必要かも。

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麺屋 ルリカケス@木場 「醤油そば」

ルリカケス@木場・20220716・路地
 明けたはずの梅雨が再開して、一日中雨が降り続く憂鬱な土曜。ま、こんな日は、行列嫌いの私にとって人気の新店に挑戦するチャンス、気になっていた木場の「ルリカケス」へ。場所は、永代通りから路地を30mほど北へ入ったところ、以前「魚介中華そば 幸」や「担担麺 香噴噴」など、お店が入れ替わってきたところ。
ルリカケス@木場・20220716・店舗
ルリカケス@木場・20220716・券売機
 6月オープンのこのお店、ご主人は奄美大島出身で、あの蔵前「らーめん改」の店長ということで話題になっておりました。ルリカケス(瑠璃橿鳥)とは奄美で見られる希少な鳥だそうで、写真では頭部の深い青と腹部の深い赤のコントラストが印象的。
 メニューは今のところ「醤油そば」(950円)一本で、「塩そば」のボタンもありますが未リリース。とりあえず「味玉」(150円)つけてポチッとな、麺は手揉み麺か細麺から選べるそうですが、「改」の麺を思い出しながら手揉み麺で(掲示には「麺かため お断り」)。
ルリカケス@木場・20220716・醤油ルリカケス@木場・20220716・スープ
 錦糸卵の黄色と、机上ネギの緑の、コントラストが映える丼景色。まずは、スープをひと口……おぉ、強い節系に「酸味」が漂う、独特な味わい。公式twitterによれば、試作段階では「黒さつま鶏、さつま赤鶏に天草大王」の鶏系に「備長炭直火焼本節、花鰹、羅臼昆布」の魚介系を合わせてあるとか。全体としてスッキリとした味わいですが、最終的には節系が前面に立つバランス。印象的な「酸味」はカエシに仕込んだものでしょうが、醤油と馴染じんで和風な仕上がり、古風なつけ麺のタレを連想させますな。
ルリカケス@木場・20220716・麺
 麺は、かなり太めの中太で、ゆで前に力いっぱい手揉みされ、ご覧のような見事な縮れ。モチッというより「フカッ」とした歯応えで、弾力を楽しみながら噛み込みますと、陽気な甘味があふれ出てきます。スープの吸いもよく、ご覧のように醤油でドンドン色づいて、酸味のせいもあり甘みもグイグイ引き締まる感じ。
ルリカケス@木場・20220716・具材ルリカケス@木場・20220716・麺上げ
 具材は、チャーシュー2種と錦糸卵と鶏ムネほぐし身、薬味の九条ネギに追加の味玉で、品書き(券売機写真)にあるメンマは入っていませんでしたな。チャーシューは豚肩ロースと黒豚モモの2種類で、いずれも低温&薄味仕上げ。それよりも印象的なのは錦糸卵と鶏ムネほぐし身で、麺にシッカリ絡めていただけば、スープもガッツリと持ち上げられ、酸味で麺・卵の甘みと鶏ムネ肉の旨味にグッと強く輪郭線が描かれて、いや実に「派手」な味わいに。このタッチは明らかに、沖縄など「南方系」の味わいですな。

ルリカケス@木場・20220716・卓上
 公式twitterには、「故郷の郷土料理『鶏飯』をラーメンに落とし込むイメージで作っています」とあり、これはおそらく鹿児島・奄美の「鶏飯」のことでしょうな……酸味を背景にまぶしく輝く、小麦・卵の甘みと、鶏と魚介の旨味……この派手さ、まさに南方系料理の「独壇場」、野鳥ルリカケスの派手なのにシックな色調にピッタリなイメージですな。酸味を基調とするがゆえに、つけ麺にもまぜ麺にも応用が広いと思われるこの方法論、今後の展開が実に楽しみですな(「塩」は後回しでもよいのでは?)。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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