2022/10/16
味噌らーめん いと井@東京 「味噌ラーメン」

連日秋梅雨のような天候でしたが、一転太陽が照り付けて、真夏に戻ったこの週末。地表をウォーキングするのは無理っぽく、今日は有楽町~八重洲の地下道コース、ランチは八重洲北口の地下にできた「東京ラーメン横丁」の「いと井」で。

「東京ラーメン横丁」は、国家戦略特区に指定された八重洲地区再開発に伴って、八重洲地下街に6月オープンしたエリア。ラーメン店が7店舗入っていますが、その顔ぶれを眺めると、「風雲児」以外は運営会社「ギフトHD」(元「町田商店」)のブランド群。すでに、実店舗展開されたブランドがほとんどですが、「いと井」はたぶんここが初出店じゃないかしら……久々に「風雲児」という手もありましたが、ここは「いと井」にお邪魔することに。

味噌ラーメン専門店だけあって、メニューは「味噌ラーメン」「辛味噌ラーメン」の2本立て。「東京ラーメン横丁」には入っていませんが、このグループには「赤みそ家」というブランドもあり、こちらは白味噌専門と、かなりのコダワリが感じられます。まずは、基本の「味噌ラーメン」(880円)をポチッとな、食券を店員さんに渡すと、無料でモヤシ増しにするか聞かれますが、とりあえずフツーで。なお、支払いは交通系カードだけでなく、NFC系(iDなど)・バーコード系各種が使えて、とても便利。
中華鍋で野菜をシッカリ炒めたところへスープ投入、さらに味噌ダレに加えて生姜・ニンニクをレードル山盛りで投入と、見ているだけでテンションが上がってくる調理工程。まずは、スープをひと口……いやぁ、なんとも「超攻撃的」なスタイル。豚骨・鶏ガラのベースに、白味噌ベースの味噌ダレと、生姜・ニンニクをタップリ加えた独特のスタイル。さらに、モヤシを敢えて強く炒めてから馴染ませてあるため、その香ばしさというか「焦げ」風味がいい塩梅に「野趣」を加え、それが生姜・ニンニクと合わさって、コイツはなんともワイルドにして「超攻撃的」。
麺は、かなり太めの中太縮れ。加水率はかなり高めで、黄色い色からして卵麺的、どこかこう西山製麺インスパイヤ的なスタイルに感じられます。具材・スープの調理法が完全に札幌的ですので、こういう西山的な麺は当然のようにバッチリ合います。加水率によりスッキリ感を強めて、「超攻撃的」スープの圧を受け流すという設計もバッチリ的中。量は標準的(140g前後)ですが、スープが味濃いので少なめに感じられる方も多いかも。
具材は、チャーシュー、メンマ、フレッシュな挽肉が多めに入って、あとは炒めモヤシに薬味のネギ。チャーシューは、細身ながらかなり分厚いバラ肉で、味付けも濃くてスープによく合います。トッピングで「チャーシュー2枚」が150円ですが、このクォリティですので絶対お得。メンマも醤油濃い味付けで、スープ・麺とのコンビネーションもバッチリ。写真でちらりとピンクに写るのが挽肉的な「何か」で、実は量的にはタップリ入っており、麺やもやしに絡んで実によいアクセント。これは何かなぁ……「コンビーフ」的な味わいですが、それを確かめる意味でも、穴あきレンゲが欲しいところ。

アグレッシブな味噌ラーメンは赤味噌系に多く、白味噌ベースでは、その落ち着いた万人受けする甘みを活かした、ホッコリ&マイルド的な方向性を目指すお店が多いのですが……180度「真逆の極北」を目指した、驚くべき白味噌ラーメン。ただ、過去にこういう系譜が皆無かといえば、実は東京では銀座に老舗「匠力」という店があって、今も広尾に移転して営業中。こちらは「生姜・ニンニク」方向ではなく、胡麻やアーモンドでコクを強化する方向ですが、目指す地平は似てますな。実に珍しい「アグレッシブな白味噌」系、機会がありましたら、是非。
店舗情報は、こちら。
【記事ご参考になりましたら、こちら(↓)の方をポチッとな】
FC2 Blog Ranking