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舎鈴 丸の内@大手町 「新 中華そば」

舎鈴@東京・20230415・地下道
 2週連続で雨の週末、また地下道のウォーキングになりますが……先週は有楽町から八重洲方面を歩きましたので、きょうは丸の内・大手町方面へ。折り返し地点に近い「舎鈴 丸の内」で、リニューアルされた看板メニューをいただくことにしました。
舎鈴@東京・20230415・店舗
舎鈴@東京・20230415・路看板メニュー
 「舎鈴」が一部店舗で、看板メニューの「中華そば」をリニューアルし始めたのは昨年からだそうですが、全店舗で販売開始したのは今年4月から。告知ページには「舎鈴 10年目の節目 麺、スープ、量、全て一新」とあり、なんでも目指したのは、山形の有名店「ケンチャンラーメン」のインスパイヤなんだとか。
舎鈴@東京・20230415・券売機
 それにしても、基本メニューで1,000円越えも珍しくなくなったこのご時世に、「並盛 690円」とは見上げた心意気。これだけではなんだか申し訳ない気すらして、「味玉」(100円)を追加しました。券売機に向かった時は先客1名でしたが、あっという間に後客15名ほどが続々入店、店内はほぼ満席になりました。
舎鈴@東京・20230415・新中華そば舎鈴@東京・20230415・スープ
 スープ表面から、極太縮れ麺がウネウネと盛り上がるという、インパクト大の丼景色。以前、神保町「可以」が「ケンちゃんラーメン」インスパイヤを出したときに、オリジナルについてもネットで勉強しましたが、ビジュアル的には本家そっくり。では、スープをひと口……敢えて「野暮」ったさを出すことで、なんとも親しみやすい味に。レンゲを口に近づけますと、背脂というかラードの香りと豚骨臭さが混じり合って醸す「田舎」臭さ。さらにひと口いただきますと、醤油ダレはホッとするようなライトな甘さで、コクもキレも背脂で丸められて実に優しい。なんとも「のどか」な味わいですな……
舎鈴@東京・20230415・麺
 麺は以前の中華そばやつけ麺とは劇的に変わり、極太麺に手もみ風の縮れ・ネジレが入ったモノ。「このゴワゴワ麺を噛みちぎれ!」と券売機表記にもあった通り、頬ばる際にはゴワッとした口あたりですが、モチモチとした噛み心地で、噛めば噛むほど優しい甘みが広がる感じ。こんな不器用だけど優しさもある麺を、野暮だけど呑気なところがチャーミングなスープと合わせようという優れた着想が、多くの作り手が山形「ケンチャンラーメン」をリスペクトする所以なのでしょう。
舎鈴@東京・20230415・チャーシュー
 具材は、チャーシュー、メンマ、ナルトに海苔、薬味のネギと追加の味玉。チャーシューは、おそらく従来と同じ煮豚タイプですが、カッチリとした味付けは変わらず、以前より厚くなった印象で、このご時世ちょっと驚き。それよりも感心したのはメンマで、適度にしなやかで、適度に硬くてシャクシャクとビビッドな食感。それゆえ意識せずとも自然と極太麺にもスッと絡んで、モチモチ感にシャクシャク感が加わるというカタルシス。味玉も、非常に高いクォリティ。

舎鈴@東京・20230415・卓上
 あらゆるモノの値段が上がり、ラーメンも1,000円越えが当たり前になってしまって、立ち食いソバや牛丼店、カレーショップなどとはもはや同列ではないことが明白になってしまった昨今ですが……値上げ抑制もさることながら、コロナ禍の最中に主力商品を完全リニューアル、どこまでも顧客満足を追求しようというこの姿勢……運営会社・松富士食品の経営理念は「企業は、変化することによってのみ生存が可能となり、かつ発展を望み得る」。ラーメンを食べながら、かつて隣の席で聞いた「六厘舎」総帥・三田氏の演説が思い出されて、思わずニヤリとしたオジさんなのでした。

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瀬戸内ラーメン めで鯛@神保町 「鯛塩ラーメン 細麺」

めで鯛@神保町・20230331・交差点
 2023年度は土日スタート、もちろんガッツリ仕事が入っており、逆に休めるのは年度末の金曜のみ。それでもガンガン連絡が入りますが、適当に受け流しながら、貴重な平日食べ歩きへ。土日定休のため訪店を見送っていた新店「めで鯛」へ。
めで鯛@神保町・20230331・店舗
めで鯛@神保町・20230331・券売機
 昨年(2022年)12月オープンのこのお店、開店まもなく営業時間と定休日を変更したようで、ネット上に残存していたオープン時情報に引っかかり、これまで2回フラれています。メニューは「鯛塩ラーメン」と「鯛塩つけ麺」の2系統で、それぞれ麺を「細麺」と「手揉み縮れ麺」から選べます。
めで鯛@神保町・20230331・麺能書き
 細麺は全粒粉使用で低加水・かん水少なめ、手揉み縮れ麺はパン用小麦粉使用で多加水とのことですので、先日いただいた「本田麺業」(小麦粉は「もち姫」使用)のようなアプローチかな。なんとなく、魚介主体のスープなら前者が合いそうな気がしたので、「鯛塩ラーメン 細麺」(1,200円)をポチッとな。う~~ん、神保町のはずれでも、もはや基本メニューで1,000円越えは当たり前の時代ということか……
めで鯛@神保町・20230331・鯛塩ラーメンめで鯛@神保町・20230331・スープ
 多彩な具材が、値段なりのゴージャス感を醸す丼景色。まずはスープをひと口……これは「濃密」な味造り。詳細な能書きが掲示されていますが(写真は下掲)、要するに鯛の頭と鶏豚をベースに、各種節系や山口産イリコを加えてあり、鯛を中心にすべての食材が「合唱」しているイメージで、非常に分厚い旨味を構成。旨味が強いため醤油など塩味が強調されるバランスで、「合唱」を背景に香味油とカエシが「独唱」しているイメージ。味はかなり濃いめに感じます。
めで鯛@神保町・20230331・麺
 麺は、山口県三浦製麺製の中細ストレート。加水率低めでかん水少なめとのことでしたが、歯切れに重みがあり適度なコシ・粘りを感じさせる食感で、無難な仕上がり。全粒粉使用の割には甘みが大人しく、それゆえ「濃密」なスープとの相性は麺が負け気味。いい麺なんだけどな……スープ持ち上げを食べ手がコントロールできる、つけ麺の方が面白いかもしれません。
めで鯛@神保町・20230331・具材めで鯛@神保町・20230331・バラチャーシュー
めで鯛@神保町・20230331・薬味類
 具材は、チャーシュー3種に海苔、そして薬味は大葉とネギ。さらに味変用に、別皿で柚子胡椒と生姜が少量ついてきます。圧巻はこのバラ・チャーシューで、やや濃いめの味付けとトロトロの脂身。そのコッテリ感が、魚介主体のスープの方向性とは完全に真逆で、だからこそのクッキリとした存在感。こういう冒険、嫌いじゃないですな……低温調理の肩ロースや鶏ムネ肉が定石通りの没個性に思えるほど、このバラ・チャーシューは面白い。味変は、実は卓上常備の黒七味が面白く、旨味の強いスープに、コクとソリッド感を加えます。

めで鯛@神保町・20230331・能書き
 能書きを見ていても、スープ・香味油・カエシに山口産のイリコを使い、製麺所も山口なら米も山口産のコシヒカリ……この店の運営主体は、山口県にゆかりがあるのかしら。そういえば、昨年4月には小川町に「瀬戸内中華そば 村上家」というお店ができて、すぐ閉店してしまいましたが……「瀬戸内系のなにか」が、神保町~小川町あたりにしきりにアプローチしているという、瀬戸内(広島)生まれの私には、タマラナイ展開になってきました。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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