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麺や 響@渋谷 「Creamy 魚介つけ麺」

響@渋谷・20230503・夜景
 世はGW真っただ中、しかし半フリーランスの私は今日も仕事。GWのせいで、普段夕食をとっているレストランがどこも混雑、やむを得ず渋谷の新店をのぞいてみることにしました。
響@渋谷・20230503・店舗
響@渋谷・20230503・券売機
 3月オープンのこのお店、なんでもあの池袋の名店「馳走麺 狸穴」の姉妹店だとか。メニューはつけ麺が「Creamy 魚介」と「Shio」、さらにそれぞれの「辛」バージョン、あとは「中華そば」と「蟹みそ中華そば」。「狸穴」といえば魚粉系の濃厚魚介が特徴的でしたし、ここは迷うことなく筆頭「Creamy 魚介つけ麺 並盛」(930円)を、ポチッとな。
響@渋谷・20230503・麺能書
 お店はかつて家系店「侍」があった場所。渋谷駅から明治通りを南に歩き、渋谷三丁目の交差点を越えるとグッと人通りが少なくなりますが、あの実力店「侍」もそうしたロケーションに苦戦。事実、井の頭線・渋谷駅近くに移転した途端、一気に行列店になりましたな。この日も、渋谷三丁目の交差点にある油そば店には大行列ができていたのに、名店「狸穴」の姉妹店なのに先客1名、行列覚悟できた私は拍子抜け。
響@渋谷・20230503・魚介響@渋谷・20230503・つけ汁
 おぉ、濃厚魚介スープにうねうね混じる、生クリームがド迫力。よく混ぜ込んで、つけ汁をひと口……いやぁ、これはハンパない完成度。ガツンと前面に出てくるのは、煮干粉や節粉主体の濃厚魚介。動物系は下支え的な役回りですが、鶏主体で柔らかな旨味を加えてきます。さらに生クリームが魚粉系特有の味の尖りを上手く丸め、カエシもつけ汁としてベストなバランス。これほど凝った、一種繊細な構成なのに、酸味さえ加える余裕は、さすが「狸穴」系と唸るしかありません。
響@渋谷・20230503・麺jpg
 麺は三河屋製麺製の、太麺ストレート。麺箱を見ると、中華そばとは麺が違うようで、ゆで時間もかなり要しますが、その分仕上がりは驚くべきハイレベル。プリッとした口あたりと、モチモチとした食感、北海道小麦100%のスッキリとした甘みながら、全粒粉をかなり多めに使って、力強い甘みと小麦の風味をグッと強調。コイツをつけ汁に浸して、ズバァ~~ッとイキますと……麺の甘みが、つけ汁の旨味・甘味・酸味と見事に融合して、その美味さは圧倒的。正直言って、すくなくとも直近1年で体験した中では、最高の麺だと思いましたが……カウンター上に、お店と三河屋製麺さん共作の麺能書き(写真は上掲)がありましたが、さもありなんと納得させる最高傑作。
響@渋谷・20230503・具材響@渋谷・20230503・チャーシュー
 具材は、チャーシュー2種とメンマ、水菜に海苔と、薬味代わりのスプラウトが少々。「狸穴」といえば豪快なバラ肉チャーシューという印象がありましたが、最近は池袋でも低温調理チャーシュー主体に組み立てているようで、それを踏襲したようなスタイル。つけ汁に鶏を感じましたので、具材の中でもムネ肉チャーシューはよく合うと感じられたり。メンマも高い完成度ですが、つけ汁にはさほど荒々しさはありませんので、水菜やスプラウトをつける必要があるのかなというのが、正直な感想。
響@渋谷・20230503・スープ割り
 スープ割りをお願いすると、つけ汁残量に合わせてスープが加えられ、柚子を添えて返ってきます。割スープは魚介出汁ではなく、私の印象では鶏ガラスープで、魚介の主張が適度に弱まり、つけ汁のベーススープとシナジーして、ホッとするような見事な味わい。最後まで、さすが「狸穴」直系と唸らせる、高度なワザのオンパレード。

響@渋谷・20230503・卓上
 飲食を求める渋谷駅近辺の人流は、明治通りから南に向かう方向では渋谷三丁目交差点まで。なぜかといえばその南は、並木橋交差点などさらに南から渋谷駅に向かう人流がほとんどで、まっすぐ帰宅することしか頭にない雰囲気。これが、名店「侍」が長年苦戦し、あの超人気店「麺魚」ですら、あまりの客入りに最終的に撤退を迫られたという……なんともハードな「鬼門」の地。しかし、比較的最近まで数年渋谷で働いた私の感覚では、これほどの完成度でつけ麺を食べさせるお店は、渋谷には珍しいんじゃないかな……ルビコン川ではありませんが、明治通りで渋谷三丁目交差点を南に超えて食べ歩いてみることを、是非みなさんにはお勧めします。

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ハちゃんラーメン@浜松町・大門 「味玉醤油」

ハちゃん@浜松町・20230429・路地
 あの「麺処ほん田」を、東十条本店の頃から秋葉原移転にかけて、9年にわたり支え続けたベトナム出身のハ料理長が、2月末に独立、4月に新店を立ち上げたとか。いつものようにオープンから少し間を空けて訪店してみましたが……臨休直撃。1週間後にリベンジしました。お店は浜松町駅北口から、汐留イタリア街方向に2, 3分少し歩いたあたり。
ハちゃん@浜松町・20230429・店舗
ハちゃん@浜松町・20230429・券売機
 4月2日オープンのこのお店、「ハちゃん」の「ハ」は、和数字の「八(はち)」ではなく、ハ料理長のカタカナ「ハ」になります。メニューはラーメンが「醤油」と「塩」、昆布水つけ麺にも「醤油」と「塩」があり、あとは「まぜそば」やご飯類。まずは、筆頭メニューの「醤油」に味玉つけて(1,100円)。店内は、私が着席して満員になり、その後店頭に10人程度の行列ができていました。
ハちゃん@浜松町・20230429・醤油ハちゃん@浜松町・20230429・スープ
 行列嫌いの私も、先日ようやく「ほん田」直系の一杯に触れることができましたが、なるほどスープのたたずまいが似てますな。まずは、ひと口……なるほど、味もまさに「ほん田」直系。ベースは鶏の旨味タップリの清湯で、鶏油のせいか風味も全く鶏系ですが、コクにソリッド感が少しあるので、豚も併用しているかも。分厚い旨味には魚介の柔らかなサポートが感じられますが、イリコの段ボールが見えることから、そういうことかも。ただ、このスープの主役は何といっても醤油カエシで、ドスンとヘビー級のコクに、旨味で加速されたキレもプラス。この「醤油アグレッシブ」感は、先日体験した「ほん田」直系を彷彿とさせます。
ハちゃん@浜松町・20230429・麺
 麺は、心の味製麺製の中太ストレート。モッチリとした食感と、滑らかなノド越し。全粒粉使用で甘みも強く、かなりパワフルな麺ですが……ストレート麺ですが角型の断面ゆえ、結構スープ持ち上げがよく、あの醤油カエシの打撃力に対して、この麺でもやや押されかも……厨房には麺箱がいくつかあり、そういえば券売機には「手打ち変更ラーメンのみ」(100円)があったことを退店時になって気づきましたが、こいつは試してみるべきだったかも。
ハちゃん@浜松町・20230429・具材ハちゃん@浜松町・20230429・チャーシュー
ハちゃん@浜松町・20230429・味玉
 具材は、チャーシュー2種と追加の味玉、薬味のネギと結構シンプル。チャーシューは、低温調理の肩ロースと、煮豚タイプのバラ肉が一枚ずつ。鶏に隠れて豚も感じるスープですので、2タイプのチャーシューはどちらも抜群の相性で、肩ロースの肉の旨味がベースとシナジーする上に、煮豚ゆえスープをよく吸うバラ肉の中で、肉汁と醤油ダレが渾然となるあたりがクライマックス。味玉もカタゆでですが、その方がスープの醤油インパクトをよく受け止め、ネギも風味の強いモノが多く入りやや「ウルサめ」ですが、動物(鶏)系の主張が意外に強いスープに対して、よい「リズム感」を加えます。鶏的な印象の強い一杯ですので、味変には卓上のホワイトペッパーがオススメですな。

ハちゃん@浜松町・20230429・卓上
 広島→京都→上京の私には、「醤油アグレッシブ」感が印象的な一杯ですが、関東圏の人にはこれで「どストライク」なのかも。確かに上京した直後に遭遇した、蕎麦の真っ黒なつゆには、心底驚きましたが……この一杯も、先日体験した「ほん田」直系の一杯も、関東ど真ん中だからこそ成立している味空間だとも思えたり。ベトナムご出身のハさんも、この味空間はさぞかし衝撃的だったと思いますが、敢えてそれを武器に独立するという、果敢な挑戦。今は関東圏の食べ手だからこそ、応援してあげて欲しい一杯でした。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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