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麺屋 政宗@汐留 「アブラ」

政宗@汐留・20240128・ビル入り口
 【まだ師走の頃の食べ歩き】
 今年11月頃、汐留の大型商業設備「カレッタ汐留」がゴーストタウン化しているとの話題が、ネットを駆け巡りました。かつて銀座・新橋方面でサラリーマンしてた頃は、よくお世話になりましたが……ウォーキングがてら偵察してみることに。ついでに、新店「政宗」にも訪店。
政宗@汐留・20240128・店舗
政宗@汐留・20240128・フロア図
 汐留駅直結の汐留住友ビル2Fの専門店&レストラン街「ペディ汐留」内に、11月オープン。こちらも「カレッタ」並みに寂れているかと、少し歩いてみましたが……さすがにオフィスビル内のため「カレッタ」ほどではありませんが、私がよく来た頃より明らかにテナント数が減っており、かつては土曜でもこんなに閑散とはしていませんでしたな。
政宗@汐留・20240128・券売機
 メニューは「アブラ」「カラ」「どとんこつ油そば」「G系ブラック油そば」、そして「炙り牛タンネギ塩アブラそば」の5本立て。基本の「アブラ」でも1,000円、トッピングも「味玉」(150円)「メンマ」(200円)と超強気、しかも「マヨネーズ」「ニンニク」も有料(100円)提供と、ある意味従来の油そば専門店の常識を覆すプライシングですな。まぁ、このビルには大手キャリアなど超一流企業が入っていますので、これでも回るんでしょうが……とりあえず、庶民の私としては「アブラ」をオーダー。
政宗@汐留・20240128・アブラ政宗@汐留・20240128・タレ
 赤い丼を背景に、食材の彩りがビシッと映える丼景色。写真では見にくいですが、タレは無色半透明で、意外に少量。店内掲示通りに、卓上の酢とラー油を2回回しかけ、よく混ぜ込みますと、麺肌が油でてらてらと光る、魅惑の姿に。
政宗@汐留・20240128・まぜ後
 コイツをジュルリといただきますと……コイツはタレではなく、本当にアブラで食べさせるタイプの正統派ですな。醤油でも塩でもなく、芳醇な「油脂感」と強い「旨味」でグイグイ食べさせるスタイルで、キレやコクといった従来型の座標軸には収まらない味わい。さらに、バカ舌なのでアテになりませんが、牛脂のフレーバーと重みをわずかに感じましたな……これが味の重心を低めて落ち着かせ、うま味の上滑りを押さえている構え。非常によく練り込まれた設計です。
政宗@汐留・20240128・麺
 麺は、油そば用としては標準的な太さのストレートで、シッカリとゆであげソフトな食感、甘みも素直で実に豊か、こった設計のタレをシッカリと受け止めます。多少タレの方が勝ち気味ですが、なかなかのバランス。
政宗@汐留・20240128・具材政宗@汐留・20240128・チャーシュー
 具材は、チャーシュー、メンマ、味玉半個に海苔とネギ。チャーシューは炙りの入ったバラロールで、中心部はホロホロと崩れて麺に絡み、外延部は絡みを避けて、単体としての食感重視、味付けもクッキリしており、「油脂&旨味」の味空間とは抜群のコントラスト。メンマは穂先使用で柔らかく仕上げてあり、麺を混ぜ込むほどに自然に絡んでいく優れもの。
政宗@汐留・20240128・味変
 終盤は味変に挑戦。といっても卓上アイテムは限られますが、ブラックペッパーと花椒を使って、ちょっとリズムを加えようと思いましたが……いやぁ、醤油濃くもなく、ラー油もさほど効いていないのに、重心の低い「油脂&旨味」はビクともしません。この基本設計はほんと、相当練り込まれ完成されたものですな。

政宗@汐留・20240128・ポップ
 もう閉店してしまいましたが、実は似たコンセプトの油そばを出すお店が2年前に大門にできて、味は極上、内容も味噌汁風スープ付きで基本メニューが770円でしたが……あれから2年、そこと比較しても軽く約30%の値上がりですか。ラーメンが持つスープの原価率問題が、つけ麺を生み、油そばを生んできた歴史でしたが……もはや油そばですら、庶民の食べ物ではなく、超一流サラリーマンだけの食べ物になりつつあるということですな。「カレッタ汐留」問題って、コロナ禍が招いたリモートワークなどのせいだとか言われていますが……「丸の内」「虎ノ門」などの上流層と、それ以外の底辺層のサラリーマン2極化のせいじゃないかと、そんな気がした底辺層のおじさんでした。

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だしと麺 kiti@飯田橋 「味玉ラーメン」

kiti@飯田橋・20240120・飲食街
 【まだ師走の頃の食べ歩き】
 12月も中旬だというのに気温20℃越えとは……今年は「秋」もなかったし、どうかしている今年の気象。土曜午前に年末ギリギリまで仕事を押し込み、午後早速取りかかろうと思いましたが……あまり根を詰めると年末まで持ちそうにない。お昼は飯田橋で、チョイと一杯ということで、新店「だしと麺kiti」へ。
kiti@飯田橋・20240120・店舗
kiti@飯田橋・20240120・TRY掲示
 11月オープンのこのお店、場所はあの「高はし」も入るお堀端の「千代田ビル街飲食街」。入口には「TRYラーメン大将 新人・にぼし部門入賞」の掲示、「日本橋人形町 中華そば山下 創業」とも書いてあり、あそこ(移転)は竹ノ塚「焼きあご煮干ラーメン きち」(閉店)出身のご主人が開業したお店で「濃厚煮干そば」がイチオシ、このお店も「あご」をはじめとする煮干しがウリとのことですから、ご主人の経歴が推しはかれますな。
kiti@飯田橋・20240120・メニュー
 メニューは、「ラーメン」と数量限定の「焼あご中華そば」の2系統、限定はすでに売り切れのため「味玉ラーメン」(1,050円)を注文。それも、13:30頃入店の私とほぼ同時入店の2名の方で売り切れてしまい、開店後1カ月以上たってもなかなかの人気ですな。料金は前払い制で、一部キャッシュレスにも対応。
kiti@飯田橋・20240120・ラーメンkiti@飯田橋・20240120・スープ
 スープだけでなく、チャーシュー・味玉まで、見るからに味が濃そうで、身(舌)が引き締まる丼景色。まずは、スープをひと口……いやぁ、あらゆる要素が「濃い」ですな。ベースは鶏豚骨白湯で、これがポッテリとした濃さの上、魚介系はあご煮干のほかエソ煮干、片口煮干など数種類を、しかもある程度魚粉のままガッツリ投入。加えて、ちば醤油の醤油3種類を使うというカエシもガッツリ濃く投入して……グイグイと舌を締め付けるような、圧力すら感じる味の濃さ。もちろん、麺とバランスして初めて味が完成するよう設計されています。
kiti@飯田橋・20240120・麺
 その麺は、かなり太めの中太ですが、相当な固ゆでのため、ゆで前の屈曲が残ったまま。強烈なコシとガッシリとした歯ごたえ、自然とシッカリ咀嚼することになり、「やや低加水」の麺からは、ちから強い甘みが広がって……コイツが、押し寄せるスープの濃い味とガップリ四つに組みあって、両者一歩も引かないという味空間。少しの狂いも許されない、緊張感あふれる精密な設計ですな。
kiti@飯田橋・20240120・チャーシューkiti@飯田橋・20240120・味玉
 具材は、チャーシュー、海苔に刻み玉ネギ、そして追加の味玉。バラ肉チャーシューは、表面も内部も濃く味付けたものを、さらに提供前にバーナーで炙ったもので、タレからも脂身からも最大限に味が引き出され、濃く分厚い味わい。さらに味玉も、表面も黄身も醤油で濃く味付けられ、特に黄身はスープに対してもさらに味濃く、クッキリとしたコントラストを印象付けます。何もかも濃い世界では、サッパリ感あふれる薬味の刻み玉ネギが唯一の「救い」ですが、個人的にはこの2倍程度入っていてもよいと思えたり。

kiti@飯田橋・20240120・能書き
 「濃厚豚骨魚介」という、過去脈々と築かれた「コンテキスト」(文脈・背景)の上に、はじめて成立するような、実にアヴァンギャルド(前衛的)な一杯。和食評論家の方の記事を読むと、たまに家系や二郎系が理解できないなどの意見を散見しますが、それは各系統の「コンテキスト」を知らず絶対評価しようとするから。驚くほど濃い家系や、信じられないほど強烈な二郎系をファンが支持するのは、過去の「コンテキスト」を理解し、相対的に評価できるからで、それはそれで料理の「醍醐味」。この一杯も、「濃厚豚骨魚介」という「コンテキスト」の上でこそ、その味の魅力が理解され得る前衛表現。それはラーメンだけの特殊な世界なのではなく、絵画でも文学でも音楽でも、そうなのではないでしょうか。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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