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キッチンきらく@神保町 「稲庭中華そば(醤油)」

きらく@神保町・20240421・路上看板
 先日、神保町の新店「一元堂」を訪れた際、 神保町駅A7出口を出て、行列の絶えない名店「さぼうる2」のある路地を通って移動したのですが、途中こんな路上看板が目にとまりました。帰宅後調べたら、「麺や 七彩」オーナーの阪田氏が立ち上げたお店とか。洋食・カレー屋さんのオプションメニューではなさそうですな……早速訪店。
きらく@神保町・20240421・店舗
きらく@神保町・20240421・メニュー
 お店自体は2023年1月オープン、当初は「きらく(嬉楽)焼き」のお店としてスタートし、カレーなど順次メニューが加わって、同年9月からラーメンの提供を開始。麺メニューは「稲庭中華そば」の醤油・塩・江戸甘味噌の3種類と、つけ麺の醤油と塩、さらに「幸せの黄色いカレー中華そば」や「担々麺」、「天津麺」などと結構豊富。しかも中華そばやつけ麺は、無料で麺量を中・大にできます。カレー中華そばにグッと惹かれましたが、まずは基本の「稲庭中華そば(醤油)」(1,000円)を並盛で(1階入口右脇の窓口で注文・先払い、客席は2階)。
きらく@神保町・20240421・稲庭中華そばきらく@神保町・20240421・スープ
 一見ピンボケのように見えますが、スープ表面の油滴を見ていただけばわかる通り、タップリと注がれた鶏油によるぼかし効果。まずは、スープをひと口……コイツはなんとも、目を見張るほどに、豊かな「鶏」。ベースはオスの親鶏だそうですが、丸鶏から炊き出したと思われるほど、実に芳醇な鶏の風味。最初は鶏油の効果かとも思いましたが、後半へ向け麺が鶏油を拾っていっても、このリッチなボディ感はまったく変わりません。醤油ダレはキレよりも、コクと重み(渋みなど)でどこまでも広がる鶏の風味を引き締めようという設計思想。その効果は見事に的中し、鶏醤油では都心でもトップクラスの完成度に。
きらく@神保町・20240421・麺
きらく@神保町・20240421・店内販売
 麺は、稲庭うどんを手掛ける佐藤養悦本舗が、同様の手法で作り上げた乾麺で、やや太めの中太ストレート。食感は「コシと歯応えが多少弱めの稲庭うどん」といった仕上がりですが、そのノド越しは、稲庭うどんの特徴をそのまま受け継ぎ、まるで春風がそよぐような軽快感と滑らかさで、路上看板(上掲)にあった「官能的」という表現がドンピシャリ。味は、透明感あふれる甘みが多加水麺的で、スープの豊かな鶏の風味を、サラリと受け流すようなバランス。
きらく@神保町・20240421・具材きらく@神保町・20240421・チャーシュー
 具材は、チャーシュー、細切りメンマ(タケノコ)にネギ。チャーシューは、肩ロースを低温調理で仕上げたもので、敢えて味付けは抑えて、リッチなスープとのコラボを楽しませようという設計。スープの完成度が非常に高いため、その設計意図は見事に実現しています……豚と鶏の旨味がシナジーして、いやぁコイツは美味い。最初は形状から最初はニラかと思えたネギですが、京都の九条ネギっぽい味の「太さ」で、それを独特の切り方で最大限に引き出していますな。卓上の胡椒で味変したいところですが、2席で1セットの配備となっており、満員だったこの日は手が伸びませんでした。

きらく@神保町・20240421・卓上
 私は稲庭うどんが大好物で、自宅&自作出汁でよく食べるのですが、あの「官能的」なノド越しの良さのため、ついつい食べ過ぎてしまったり。ですから「麺量は中・大無料」も、今日は悪魔のささやきのように耳に響き、断るには相当な気力が必要でしたが……このメニュー設計、麺が「受け流し型」なので、スープはカレーでも担々でも、実はなんでもイケるということなのでしょう。いやぁ、メニューはもっと増えそうですな……暑くならないうちに、「幸せの黄色いカレー中華そば」をイッてみようと思います。

 店舗情報は、こちら

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油そば専門店 ずずず@三田(4/1より五反田) 「油そば」

ずずず@三田・20240414・地下鉄出口
 寒気が居座り桜の開花も大幅に遅れていたのに、いきなり20度越えの春の陽気。久々に田町にやってきましたが、いつもと趣向を変えて三田線で下車、いわゆるNECビルのお膝元、A10出口から地上に出ました。お目当ては油そばの某新店でしたが、12時半過ぎてもシャッター半開きで人の気配なし、まぁ営業情報が不明の店ですので、諦めるしかなさそうですな。仕方なく、すぐ近くにある同じ油そば店の「ずずず」へ。
ずずず@三田・20240414・店舗
ずずず@三田・20240414・移転告知
 昨年2月オープンのこのお店、場所は慶応仲通り商店街に面した角地と、抜群のロケーション。しかし、なんと入口扉には移転のお知らせ、三田はこの日が営業最終日で、4月1日から五反田に移るとのこと、あと30分ほどでこの店も営業終了ということですな。店に入るといきなりご主人から「時間かかりますよ」とのお言葉、つまり「帰れ」ということで、最後は常連さんにサービスしたかったのでしょう。迷いましたが「待ちます」とお返事。
ずずず@三田・20240414・券売機
 メニューは「油そば」がメインで「担々油そば」も。「油そば」は「並」のほかに「ダブル」「トリプル」もあって、このあたりはさすが学生街。隣の大学生風のお客さんも「トリプル」で、配膳された丼を見ましたが……これは「麺の海」ですな。私はもちろん、自己ルール通り「油そば(並)」(800円)で。「10日・20日・30日はたまごの日」で温玉無料とのこと、当然つけていただきました。
ずずず@三田・20240414・油そば
ずずず@三田・20240414・たれ
 油そばとしては、非常にオーソドクスな丼景色。タレの量も標準的ですが、昨今の流行からみれば少なめともいえるかも。こいつをよくよくかき混ぜます(ただし温玉を崩さないのがラヲタ流)。
ずずず@三田・20240414・まぜ後
 まずはそのまま、ジュルリとひと口イキますと……奇をてらわず、万人向けの王道を狙った味ですな。タレは、ふっくらとした国産丸鶏の風味が、醤油のコクを包み込むような、「鶏醤油ラーメン」的なわかりやすい味。油はひまわり油だそうで、植物性のため過度な重さもなくモタレもなくて、「ダブル」「トリプル」への導線にもなる巧妙な設計ですが……個人的には鶏油が少し加わると、もっと味の分厚さが増すと思ったり。
ずずず@三田・20240414・麺
 麺は、かなり太めの中太ストレートで、油そばとしては標準的な太さ。国産小麦にパスタに使われるデュラム粉を加えてあって、旨味・甘みに適度な派手さが加わって、なかなかグッド。さらにゆで加減も、過度なコシや歯応えを抑えた柔らかめの設定で、その割にモチモチ感も抑えられて歯切れもよい。タレとのバランスも文句なしですな……やはり、「食べ疲れ」要素を極力避けて、「ダブル」「トリプル」へ導こうという設計思想。
ずずず@三田・20240414・具材
ずずず@三田・20240414・味変後
 具材は、チャーシュー、メンマ、海苔にカイワレ、そして「たまごの日」限定無料の温玉。さらに「油そば」に欠かせない卓上アイテム(写真は下掲)としては、酢・ラー油・胡椒(BP)という定番に加えて、「ずー油」と「どろラー油」(食べ方指南にあったニンニクはやめたようです)。「ずー油」というのは、「ぶどう山椒」をしびれや苦みを抑えるために低温で油に抽出した香味油だそうで、2~3さじ加えると、涼やかな風味がサッと加わって、コイツはさらに箸がすすみます。さらに気に入ったのは「どろラー油」で、いわゆる「食べるラー油」的な味わいですが、胡麻の香ばしさを強調してあるのが特徴で、旨味・辛みと「リズム」が麺・タレに加わって、さらに箸が進みます。

ずずず@三田・20240414・味変アイテム
 万人受けする味空間(鶏醤油)で構えて、麺の旨味と食べやすさ、そしてアイテムによるスッキリ感と香ばしさで箸をどんどん進め、「並」を「ダブル」に、そして「トリプル」にまで持ち込もうという、飲食店経営の教科書のような一杯。昨今「パーパス経営」などという言葉が小難しく語られますが、ラーメン店がその「存在意義(パーパス)」を語るとすれば、月イチの客を週イチ以上に、オーダーを並から大盛、そしてダブル・トリプルに、さらには副食やおつまみ・お酒まで、「より頻繁に・多く・美味しく食べてもらう」以外ないと思われ。そんな「パーパス」に忠実なこの一杯、五反田でのご成功をお祈りいたします。

#ちなみに最初訪問を予定していた某新店は、13:00過ぎてシャッターは上げ店内に人の気配はあるものの、照明もなく真っ暗。その営業時間は謎のままです。

 店舗情報(五反田へ移転後)は、こちら

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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