2017/11/28
辛味噌麺 かのと@市ヶ谷 「辛味噌温玉かのと 2cm」

市ヶ谷に新店との情報を耳にしましたが、また「辛」系かぁ……辛いのは苦手ではありませんが、汗っかきなのでできれば避けたい。でも最近、都心部にできる新店は5軒に4軒は「辛」系がウリなんじゃなかろうか、そんな気がするくらいやたら多く、食べ歩きをする以上避けて通れません。

11月オープンのこのお店、あの「どさん子」や焼き鳥「とり鉄」などを展開する飲食チェーンの新ブランド1号店、「深みのある辛さを求めるお客様」がターゲットだとか。メニューは「辛味噌」と「激辛」の2系統、「2cm」「4cm」とあるのは、「厚さ1cmのチャーシュー」2枚・4枚入りという意味で、「4コロ」とあるのは「角切り肉」4個入りという意味だそうです。とりあえず「辛味噌」系から、「当店おすすめ」表示の「辛味噌温玉かのと 2cm」(760円)をポチッとな。
なんと、このご時世にワンオペ店舗を目指しているそうで、店内のシステムもフードコート風。店内のディスプレイで、券売機の番号がまず「調理中」の欄に表示され、出来上がると呼び出しがあって渡し口まで取りに行きます。食後の下膳も含め、すべてセルフサービス。
温玉を除くと、いまどき700円を切る価格設定ですが、なかなか堂々たる丼景色。まずは、スープをひと口……う~ん、方向性としては「深み」じゃないような。味噌ダレは北海道産の赤味噌主体のようで、濃厚というほどではありませんが過不足ない濃さ。これに「企業秘密の十数種類のスパイス」を聞かせているそうですが、辛さは主に辣油によるもので、一味などによる辛味の「重層」化も限定的。辣油もトガリのあるライトな辛さで、なんというか……シンプルな赤味噌を、ライトな辣油で仕上げたような「簡素」感がやや強く、「深み」「重み」とまではいきません。
麺は、北海道産小麦100%使用の太麺で弱縮れ。ツルリとした麺肌でスープ持ち上げはイマイチですが、モッチリとした噛み応えでコシも強く、噛み込むうちに甘味をグイグイと発揮。結果としてスープに対して麺がやや勝ち気味ですが、モヤシを絡めてスープを上手く持ち上げれば、ある程度はカバーできます。

具材は、チャーシュー、モヤシに薬味のネギ、そして別皿で提供される追加の温玉。チャーシューは敢えて超薄味に仕上げたもの、しかしスープもさほど濃くないために、バランスとしてはどうもイマイチ。後半温玉を投入してみると、黄身の力強い甘みが、辣油のライトな辛みをほぼ完全に抑え込んでしまい、味の「主従」がハッキリしなくなって……能書きでは卓上のオリーブオイルを勧めていましたが、敢えてニンニクを投入することで、スープの厚みをサポートできます。

今年夏、渋谷にも辛味噌がウリでオペレーションの自動化を進めた資本系のお店ができましたが、どこかにビジネスモデル的な「うまみ」があるんでしょうな……ラーメンとしての「うまみ」はともかくも。それにしても人手不足のこのご時世、ファーストフード系が痛い目にあったワンオペを、敢えて追及するという考え方、それが吉と出るか凶と出るか、興味津々ではありますな。
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