2017/12/31
豚骨 一燈@本郷三丁目 「濃厚魚介つけめん」

いつも夜の勉強会は渋谷方面か日本橋近辺が多いのですが、今日は珍しく本郷三丁目。少し早く終わったので、帰りがけに「豚骨 一燈」をのぞいてみることに。

3月オープンのこのお店、言わずと知れたあの「一燈」のFC店になるとか。新小岩・小岩「一燈」といえば、泣く子も黙る大行列店、行列嫌いの私としては、全く興味がありませんでしたが……この本郷のお店は多少空いているとの情報。たしかに21時過ぎで先客1名のみ、ただし私が最後でスープ切れ、やはり昼は結構混んでいるのかも。
メニューは「濃厚魚介つけめん」「濃厚魚介らーめん」に「カレーつけめん」と「カレーらーめん」。このカレーが結構イケるとの噂でしたが、そもそも「一燈」系を一度も食べたことがないというド素人ゆえ、まずは基本の「濃厚魚介つけめん」(830円)で。
でました、あの「とみ田」直伝と言われる「チョコレート」色のつけ汁。まずは、ひと口……確かに味としては濃いものの、ベースは意外にスマートなのかも。かなり炊き込んだ濃厚豚骨、ただスープ表面に張る薄膜を見るに、豚足なども使ってコラーゲンたっぷりに仕上げているようで、ドロドロとした粘度のわりには口溶けスムース。この豚骨に絡む魚介系は、煮干し・鯖節・カツオ節あたりが主体のようで、濃く煮出した上に、敢えて微妙にエグミもプラス。これに甘めのカエシを強く加えることで、味の分厚さと力強さを強調した、インパクトの強い味に仕上がっています。バカ舌の私には、ほとんど「とみ田」に感じられ、その違いを説明できませんが……

麺は、やや太めの中太ストレート。ご覧のように麺肌に粒々が非常に多く見られますが、これは小麦胚芽を使っているからだとか。とりあえず、そのままひと口いただきますと……うん、これは素晴らしい。ガッシリとした歯ごたえと、実にスムーズな口あたり・ノド越し。甘みも非常に力強く、それでいて多加水麺特有のスッキリした風味もまた強い。コイツをつけ汁にくぐらせ、ズバァ~~ッとイキますと……いや、まさに予想通りの美味さ。つけ汁・麺と、何もかもが「豪放」な作りのようで、実は最終的なクライマックスへ向け、すべてが緻密に計算されシナリオ化されていることが、よくわかります。
具材は、つけ汁に沈むチャーシュー、メンマと、つけ汁に浮く柚子、魚粉と薬味のネギ、そして麺皿には海苔一枚。チャーシューは、かなり大型の肩ロースが2枚入り、厚みも結構あって食べ応え十分ですが、その味付けがつけ汁と合わさるとき、やや不思議な風味が漂いますな……なぜでしょう。また、これほど「濃さ」に振り切ったつけ汁に、柚子をかなり多めに合わせるやり方は、最初「大丈夫?」という気もしますが、やはり最初から計算され尽くしていることを、食中つくづく思い知らされます。

スープ割りは卓上のポットから。中身は煮干し・カツオ出汁のようで、コイツを残ったつけ汁に適量加えますと……信じられないほどアッサリとした味わいに激変し、かなり驚き。やはり、ベースよりもカエシで濃さを演出している部分が多いためか、こういう変化になるのでしょう。濃厚な一杯を、実にアッサリと締めくくれ、いやぁ大満足の一杯です。

常時大行列の一杯を、時間帯によるのでしょうが待ちなしで食べられて、私のような行列嫌いには実にありがたいお店。これまでも、コンビニの企画商品やインスタントで食べたことはあるのですが、やっぱ本物は違いますなぁ……特に麺がケタ違いで、この麺でなければこのつけ汁の威力が最大化されないことを、シミジミ理解できました……次回は「カレー」系を、是非。
店舗情報は、こちら。
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