2018/02/22
中華そば 依々恋々@池袋 「恋玉そば」

数ヶ月に一度程度はある新宿方面のお仕事、少し早めに片付いたので、超久々に池袋へ。目指す「依々恋々」は池袋の東武百貨店13階にあるので、途中の屋上広場をのぞいてみましたが、ご老人が何十人も日向ぼっこ。そういえば店内のソファーにもご老人の姿が目立ちますな……ほんと、高齢化を実感します。

昨年10月オープンのこのお店、レストラン街SPICEの一画で、これまで様々なラーメン店が出店してきた場所にあります。長野に本拠を置く「BOND OF HEARTS」による運営で、都心では「烈士洵名」「チラナイサクラ」「魚雷」なども同様。メニューは「中華そば」の各種バリエーションと、「鶏としそつけ麺」の2系統。「中華そば」が780円で「味玉」が150円、でも「恋玉そば」なら880円という、最近目立つようになってきた不思議な仕掛け。とりあえず「恋玉そば」をポチッとな。はじめにお断りしますが、私はどうもこの運営のお店とは(嗜好的に)相性が悪いので、あしからず。
おぉ、黄金色の鶏油がスープ表面を分厚く覆う丼景色。まずは、スープを一口……ううむ、私にとってはやはり「ジンクス」通りかも。事前情報では、ベースは赤鶏など丸鶏100%、カエシは信州のたまり醤油と再仕込み醤油だそうで、無化調で仕上げた実にシンプルな構成。これを鶏油でフンワリと包み込んでいますが……それを突き抜けてくるような、生醤油の酸味。どうしても生醤油は、酸味や渋味・苦みなどが残ってしまうもの、それをどうカバーするかが見所ですが、構成がシンプルなせいか、ほぼダイレクトに伝わってきます。しかも、添えられた柚子が、さらに酸味に鋭さを加え、これをカバーするはずの鶏油も、やや上滑っている感じ……あくまで個人的な感想ですが。
麺は、中太ストレート。しなやかな口あたりと、モチモチッとしつつビビッドな噛み心地、非常に素直な甘みがあって、なかなかの仕上がり。ただ、スープがかなりエキセントリックですので、もっと個性派(平打ち太麺とか)をぶつけた方が面白いかな……これも、あくまで個人的な感想です。
具材は、チャーシュー2種に、三ツ葉とネギ、そして追加の味玉。チャーシューは豚肩ロースを低温調理したものと鶏ムネ肉で、特に前者は豚本来の旨味が生きており、コイツはなかなかグッド。味玉も、濃いめに味付けながら醤油が黄身の甘みをグッと引き立て、コイツもなかなかグッドですな……このあたりは、「チラナイサクラ」オープンの頃からは、すこし私の「ジンクス」も、解消しつつあるのかしら。

特に再仕込み醤油は味が強く、生醤油特有の雑味もグッと強調されるため、使うならいろいろテクが必要なはず。例えばオープン時の曙橋「ちとせ」は、酸味と同系の有機酸系の旨味(貝類のコハク酸など)を使って、上手く処理していましたが……そうしたカバリングなしで、ストレートにぶつけてくるという新たな試み。そういえばあの「魚雷」は、鶏と魚介をモロに激突させるという試みで、あれはあれで引いてしまいましたが……あくまで個人的な感想です。
店舗情報は、こちら。
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