2018/05/13
下松ラーメン 五ツ星@小川町 「ラーメン」

仕事の関係で、ただの土日となってしまったGWの初日、まぁ凹んでいてもしょうがないので、人一倍ゆったりと過ごすことにしましょうか。初夏のような日差しの中を、小川町の新店「五ツ星」へ。

「下松(くだまつ)ラーメン」というのは、山口県下松市のご当地ラーメンで、「牛骨醤油」というのが大きな特徴、広島も福岡も主に豚骨を使いますので、両県に挟まれながら独自発達した文化ですな。メニューは「ラーメン」とそのバリエーションで、いわゆる「エリマキ」型の「チャーシュー麺」が目を引きます。とりあえず「ラーメン(並)」(680円)と「味玉」(100円)をポチッとな。ご当地ではラーメンと一緒に食べるという「いなり(2ケ)」(160円)にも手が伸びかけましたが、自己ルールのため断念。
薄切り大判のチャーシューが、ひときわ目を引く丼景色。まずは、スープをひと口……いやぁ、コイツは美味い。9時間以上も煮込み、さらに一晩寝かせるという牛骨スープ、世の牛骨に比べると、口腔にムンムンと充満する牛脂の風味が圧倒的。醤油はコク・キレを調整する程度の使い方ですが、それでも強く煮出した旨味が醤油でさらにパワーアップ。牛骨の風味といっしょにクセも全開で解き放つスタイルに、やや野暮ったさも感じますが、そこが「ご当地」的でもあって、とってもグッド。
麺は中細ストレート。低加水の麺をカタメに茹で上げてあり、ポリポリとした軽快な歯切れと強烈な甘み。この麺のスタイルは、なんとなく広島ラーメンに似てますな……「牛骨全開」のスープに対して、小麦全開の麺が挑む、なかなかダイナミックな構成です。

具材は、チャーシュー、モヤシに薬味のネギ、そして追加の味玉。チャーシューは、低温調理の豚肩ロースを薄切りにしてあり、スープに対してしゃぶしゃぶのような感覚でいただけます。この両者の相性は驚くほどで、いやぁコイツは美味い! モヤシも風味満点で、多少野暮ったさも感じさせるスープに、モヤシの香りが漂うあたり、やはり広島ラーメンとの共通性を感じますな……味玉もご覧の通り、白身・黄身にシッカリ味がしみたもの。

中国地方で牛骨といえば鳥取も有名で、都心にも老舗「香味徳」が店を出しています。また、この近くでも以前、「土曜の牛の日」という店があったりしましたが……北千住「マタドール」といった例外はあるものの、東京ではいまひとつ牛骨はムーブメントになってきませんでした。しかしまぁ、歴史をひもとけば「味噌」や「鶏白湯」だって、もともと東京では馴染みのなかったものがキッカケひとつでメジャーになったことを思えば、「牛骨」にもチャンスはあるはず。この店が、その「キッカケ」になってほしいもの。
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