2018/05/19
味噌一 三軒茶屋店@三軒茶屋 「味噌一ラーメン」

雨が降り出した三軒茶屋、午前中から昼メシ抜きで仕事して、もう夕方といってもよい時間……腹減りましたな。しかし、この街には通し営業のラーメン店が少なく、あまり選択肢もありません。そこで、たまたま前を通りがかった「味噌一」に入店。

「味噌一」は、93年頃から東京近郊に店舗を展開、公式HPによれば現在10店舗ほどが営業中。メニューは、スタンダードの「味噌一ラーメン」と、辛さを順次増した「ピリ辛」「火吹」「爆発」の各ラーメン、それに「つけ麺」「火吹つけ麺」といったラインナップ。券売機は、まずは麺の太さを選んで希望メニューを押すというシステム、今日は「太めん」で「味噌一ラーメン」(720円)をば。
まずは、スープをひと口……おぉ、多少オイリーですがなかなかのコク。ベースは豚骨清湯のようで、シッカリとしたコクと独特の香りで、なかなかの存在感。そして主役の味噌ダレは米麹使用の白味噌が主体で、コク重視の食材ブレンド。強めの塩味でメリハリをつけ、香味油と味噌ダレのラードで全体をマトメておりますが……豚骨の脂分も加わるせいか、ややオイリーに感じられます。しかし、コクにコクを重ねる方法論は、なかなか圧巻。
麺は中太ストレート。ツルリとした麺肌ですが、断面を多少扁平させてあるせいかスープ持ち上げは問題なし。少しヤワめにゆであげて、最大限に麺の甘みを引き出しスープに対抗させようという目論見のようですが……それでもスープが勝っていますな。
具材は、モヤシ、ニンジンといった野菜類に、ワカメとスイートコーン、そして多めのカイワレがアクセント。90年代の味噌FC店ならお約束だった、ワカメ&コーンがなんともノスタルジックで涙モノ。ちょっとオイリーなスープですので、多めのカイワレもよく合います。チャーシューはのりませんが、券売機の「チャーシュー1枚」(70円)ボタンでプラスできます。
後半は味変に挑戦、まずは卓上の七味と刻みニンニクを投入しますが、豚骨の主張も比較的強く、白味噌の甘みも強いスープですので、当然すぎるほど相性ピッタリ。さらに勢いで、卓上の「煮干しふりかけ」も投入してみましたが……これは意図がやや不明。ラーメン用のアイテムではないのかも。

醤油ラーメン以外では、1968年の「サッポロ一番」発売以来、「国民食」となった「味噌ラーメン」、以来「札幌」を名乗る味噌ラーメンのお店が全国に広がりましたが……バブルの頃から古さが目立つようになり、2000年代に入ってメッキリ減ってしまいました。そんな「味噌衰退期」に、「札幌」の名を使わず独自のブレンドで店舗展開してきた「味噌一」が、いまだに健在というのも興味深い……他人が広めた「地域ブランド」に、安易に集まる奴らはすぐに廃れ、根源的なアジェンダを自分に問い直し続ける存在こそが生き残る。そうした力強さが、ヒシヒシ感じられた一杯でした。
店舗情報は、こちら。
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