2018/05/24
麺屋 虎杖 大門浜松町店@大門 「カレー担々麺」

夕刻、八重洲での会議を終えて、会社に戻る道すがら、チョイと寄り道して大門の新店「麺屋 虎杖」へ。

5月オープンのこのお店、有楽町「麺屋 虎杖」の2店舗目という位置づけらしく、メニュー構成もほぼ一緒で、「カレー担々麺」とそのバリエーション。「虎杖」はもともと築地を中心に海鮮丼やカレーうどんなどを提供していたグループで、10年ほど前にも築地場外の「裏店」で「カレーつけ麺」などを提供しており、カレーへのコダワリはひとしお。とりあえず、基本の「カレー担々麺」(780円)をポチッとな。
「こちらへ」と誘導された席は、厨房前でオーダーをさばく場所の真横、オペレーションの様子がダイレクトに伝わってきますが……これが悲惨。なぜか食券の多くをロストしているらしく、クレームが入ったオーダーから優先して「札なし」(伝票なし)で作っている状況。どうなることやらと思いつつ待つこと15分、ずいぶん後に横に座った後客にすぐ配膳されたため、店員に「どうなっているの?」と聞くと、「オーダーは何でしたっけ?」。口頭で確認した上での「札なし」優先処理、しかぁし……焦って特急制作、配膳されたのはなんと別オーダーの「豚しゃぶ」で、すぐに引っ込め再び「札なし」優先……オープン3日目とはいえ、これほど混乱したオペレーションを見たことがありません。
あまり頭に血が上ると味がわからなくなりますので、まずは深呼吸して、スープを一口……うん、有楽町店オープン時よりも、さらにまとまりがよくなった感じ。基本はステレオタイプ的な担々麺に、カレーのフレーバーを添えるようなアプローチ。ただ、10年前の築地「裏店」もそうでしたが、カレーにはインド的なヒネリと、国産市販の「カレー粉」を煎ったような日本的なニュアンスが同居しており、親しみやすい味わい。濃いめに使った芝麻醤には特にヒネリはなく、これに日本人には親しみやすいカレー風味が加わって、誰もがひと口目から「カレー担々」と理解できる、フレンドリーなスタイル。
麺は、多加水の中細ストレート。特急制作のせいか、あるいは狙ったのかはわかりませんが、かなりカタメのゆで加減、それでも食べ進むうちにしなやかさも増してきて、後半の食べ心地はベストな状態(要するにゆで不足?)。カレー風味で煽られた、芝麻醤の濃厚な押し出しを、甘みスッキリな多加水麺で受け流すようなバランスは有楽町店と同様で、よく考えられたコンビネーション。
具材は、肉味噌、青梗菜に、糸唐辛子と細切りの白ネギ。肉味噌は、有楽町店オープン時よりは相当改良されており、濃い味付けとともにエキスをスープにブンブン放出、後半へ向けたコクのエスカレーションには、見るべきものがありますな。

驚くべきオペレーションから繰り出された、親しみやすくわかりやすい味わい。築地場外で麺を出していた頃(10年以上前)の「虎杖」各店は、席数も6~10程度の小さな店で頻繁に離合集散、有楽町店もさほど大きな店ではありませんでした。それがいきなり(?)2階席もある大きな店を運営すれば、こういう混乱も致し方ないのかもしれませんが……「申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げる店長に、「大変ですね」としか言えなかったオジさんなのでした。
店舗情報は、こちら。
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