2018/06/04
案山子@御徒町 「淡麗しょうゆ」

3連休だけのGW、しかし家事その他懸案が山積みで、初日だけ1杯どこかで引っ掛けることに。人形町に立ち寄ると、お目当ての2軒はいずれも臨休、そこで日比谷線で御徒町の「案山子」へ。休日の御徒町は人が多いので移動が大変ですが、昭和通り側からアプローチするとスムーズ。

4月オープンのこのお店、外装・内装とも実にお洒落でスタイリッシュ、2階席もあって意外に広く、どこかの資本の手になるものか。メニューは「淡麗しょうゆ」「淡麗塩」、それに「煮干しつけめん」「冷汁つけめん(味噌)」の4系統。事前情報から、「あさりとあご出汁」という「塩」にしようと決めていましたが、何を思ったか「淡麗しょうゆ」(850円)を押してしまいました……歳のせいか、最近こういうことが多かったり。ついでに「味玉」(100円)もプラス。それにしても「青森産にんにく」とか「かえ玉 えびとアボガド」とか、かなりユニークなサブメニュー群ですな。
おぉ、往年の高田馬場「海老そば けいすけ」を彷彿とさせる、球体を斜めに切り落としたような面白い形状の丼。まずは、スープをひと口……なるほど、丸鶏特有のボディ感。比内地鶏を丸ごと炊き込んだというこのスープ、丸鶏特有の濃密な味わいと、口腔から鼻に抜ける豊かな鶏の香り。これに絡むのは広島醤油に魚介を加えた醤油ダレ、重みのあるコクもさることながら、魚介由来と思われる微妙な渋みが、丸鶏のとめどない風味の広がりにヤンワリ輪郭線を引く感じで、これはこれで面白い……逆に言えば、「淡麗」というイメージとはやや異なるため、食べ手によっては賛否あるかも。
麺は、浅草開化楼製の中太ストレート。麺は「細麺」と「太麺」(つけ麺用でタピオカ入り)の2種類から選べますが、「淡麗」に「太麺」というイメージが合わず「細麺」を指定。しかし、こんな豊かなボディ感のスープなら、「太麺」でも合うかもしれません。こちらの「細麺」はやや加水率高めの麺をカタめにゆであげてあり、全粒粉由来の甘みの強さと加水率由来の透明感が見事に融合、「淡麗」とは思えぬスープの押し出しの強さを、見事に受け止めています。
具材は、チャーシュー2種に、タケノコ・ニンジン・レンコンといった野菜類、そして薬味の三つ葉とネギに、追加の味玉。チャーシューは、濃い味付けの肩ロースと、薄めの味付けのバラ肉の2種。特にこの肩ロースは圧巻で、タレがジックリしみて豚の旨味をグイグイ引き出すような見事な仕上がり、能書きによれば「この道50年」の店長による特製だそうですが、全くもってさもありなん。ただ野菜類は、もう一つ持ち味が活かされていないような……つい最近、こういう具材構成で野菜にこだわった一杯を食べたせいか、ついつい比べてしまいます。

この店の「かえ玉」は、「味付け麺とトッピングを和えて食べる」独立したメニューで、値段設定(400~450円)からサイドメニュー的な位置づけのようですが、平打ち麺を使うなど、こちらもかなりこだわっている模様。資本系ならでは(?)の、非常に凝った店づくりですが……このまま「淡麗」のまま押し出していくのか興味津々。個人的には、少なくとも醤油は「芳醇」でよいと思いますが。
店舗情報は、こちら。
【記事ご参考になりましたら、こちら(↓)の方をポチッとな】
FC2 Blog Ranking
- 関連記事
-
-
らーめん 藪づか@御徒町・末広町 「担担麺」 2018/12/02
-
らーめん よつば 上野広小路店@上野広小路・御徒町 「特みそ」 2018/08/12
-
案山子@御徒町 「淡麗しょうゆ」 2018/06/04
-
自家製麺 中華そば 多繋@上野 「海老薫る白だしそば」 2018/05/08
-
油そば 炙ら家@仲御徒町 「油そば」 2018/03/01
-
スポンサーサイト
コメント