2018/07/17
二階堂@九段下 「冷やしイリコそば」(2018年夏期版)

夏至の直後に梅雨が明けてしまい、昼間は真上から降り注ぐ陽光に焼かれ続けて、ヘロヘロ状態の夏の夕暮れ。今宵は冷やしでひとつ、イキたいものですなぁ……私の場合、「冷やし」でまず思い浮かべるのは、九段下の「二階堂」。

昨年はこの時期、「冷やし中華」の提供がやや遅れていましたが、今年はシーズンインとともに「冷やしイリコそば」とおそろいで提供中。まだ未食の「冷やし中華」にも惹かれましたが、やはり去年いただいた「冷やしイリコそば」(800円)の印象が鮮烈すぎて、今年もこちらからいただくことに。
昨年同様、なんともなんとも涼しげな丼景色。まずは、スープを一口……瞬間、口腔に充満するイリコの風味。香川県産の伊吹イリコを大量に使用したこのスープ、背黒系の煮干し出汁とは全く違う、風味の香ばしさと柔らかさ。特に独特の苦みによってハード&ソリッドな方向性となる背黒系煮干しと違って、ホノ甘さを伴ったライト&ソフトなイリコの風味はどこかのどかで、瀬戸内海の穏やかな風が感じられます。動物系は不使用ですが、丼と麺にラードが絡めてあり、それが徐々にイリコ出汁に溶け出して、常時イイ感じのバランスを保ちます。
麺は、やや太めの中太で、平打ち気味に扁平した麺を、手揉みにより縮らせたモノ。冷水で絞められ、プリッとした口あたりとモチッとした歯ごたえ、冷たい出汁のなかで冷麺がビビッドに跳ね、ツルッとしてヒヤッとしたノド越しが、また一層の涼を誘います。
具材は、チャーシュー、メンマ、キュウリにカイワレ、レモンにネギ、そして今年からワカメが加わりました。低温調理の肩ロース・チャーシューは、冷たい出汁の中でも柔らかさと味わいを損ねることない、見事な仕上がり。そして、このワカメが加える磯の香りが、イリコ出汁ののどかな磯風にソッと絡んで……いやぁ、この改良は大成功。

私の中では、もはや「夏の風物詩」となってしまった「二階堂」の「冷やしイリコそば」。この夏もいくつか「冷やし」を食べるんでしょうが、出だし良ければすべて良し、是非皆さんにも、一度試されることをオススメします。
店舗情報は、こちら。
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