2018/07/22
ニューあかり@目黒 「煮タマゴラーメン」

まだ6月だというのに梅雨が明けてしまい、猛烈な暑さに見舞われた金曜日。こういうときは、むしろ温かいものを食べたほうが、食後涼しく感じられるもの……なんて強がりを言いながら、目黒の新店「ニューあかり」へ。

6月オープンの新店ですが、わが目を疑うほどの、超レトロな店構え。数々の外食ブランドを手掛ける(株)KIDS HOLDINGSが、「一風堂」を擁する(株)力の源ホールディングスの支援のもと、「街のドライブイン」をコンセプトに、あえて昭和チックな雰囲気に仕立てたとか。メニューも昭和の頃の定食屋をイメージしたラインナップ、でも「名代ラーメン」シリーズが筆頭に来るあたりが、ひと味違う。とりあえず「煮タマゴラーメン」(税抜800円)を注文(料金後払い制)。
おぉ、多量に浮かぶマー油が目を引く丼景色。まずは、スープをひと口……どこか「熊本ラーメン」っぽい雰囲気。シッカリとした豚出汁感を感じさせる、サラリとした口あたりのライトな豚骨。これにマー油がシッカリと馴染んで、カエシのきかせ方も結構塩っぱめ。熊本ラーメンのひとつの特色は、東京でよく見かけるようなまっ黒ないし濃い茶褐色のマー油ではなく、薄褐色のマー油を使う店があるところで、コイツはそういうアプローチですな……この方が、香ばしさとニンニク風味のバランスがとれるような。
麺は、中細のストレート。極細の博多麺よりはかなり太い麺を使うのが熊本ラーメンですが、こんな低加水でパツッとした口あたりの麺を使う店は、個人的には初めてかも。ポクポクとした歯切れと力強い甘味、それが塩っぱめのスープでグッと引き締められて、コイツは美味い。この辺のバランスに、「力の源」的な玄人っぽさを感じますなぁ。
具材は、チャーシュー、キクラゲ、薬味のネギに、追加の煮玉子。バラ肉チャーシューは、脂身プルプルの見事な仕上がり、調味も実に巧妙で、気のせいかコチラにも「一風堂」っぽさが感じられたり。味玉も、白身にジックリと味をしみこませ、黄身をシッカリ強めに味付けた一品ですが、スープも塩っぱいために、やや存在感が希薄。逆に薄味にするか、思い切って単なるゆで卵の方が面白いかも。

レトロな外装・内装に似つかわしくない、現代的な演出が加えられた熊本ラーメン。おしぼりで汗を拭いながら、卓上のヤカンから湯呑に注ぎますと……これがなんと「水」。う~~ん、地方によって違うのかもしれませんが、私の故郷でこんな店があったような昭和30~40年代なら、ヤカンに入っていたのはほうじ茶か麦茶(まだナマ水をあまり信用していなかった時代)。せっかく、ノスタルジックな雰囲気に浸っていたのに、コイツは残念……このあたり、是非ご一考を。
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