2018/07/25
八咫烏@九段下 「RAMEN金」(新メニュー)

例によって仕事の関係で昼飯抜きの一日、夕刻の空腹はトマトジュースでなんとかシノぎ、残業も終わって晴れて自由の身。ちょいと気になっていた新メニューを試しに、九段下「八咫烏」へ。

オープンは2016年8月、動物系不使用なのに力強い味わいと、実にユニークな限定の数々などが話題を呼んで、いまや九段下を代表するお店のひとつに。そして5月21日から、料金改定とあわせるかたちで、オープン以来のレギュラーメニュー「黒」「白」に、新たに「金」がデビュー。なんでも焼き干しを使うとかで、コイツは楽しみ。もちろん、「RAMEN金」(850円)と、ついでに「味付玉子」(100円)もポチッとな。
丼に少し顔を近づけるだけで、鼻を突き上げる焼き干しの香り。まずは、スープをひと口……うほっ、コイツは強烈。もはやスモーキーさすら感じるほど、暴力的に強い焼き干しの風味。カエシは白醤油系のようですが、コクやキレは鶏油によりある程度丸められ、「焼き干し」のみがひとりでガンガン突出してくる感じ。ただ、それでも独特の旨味とカエシのコクが密かに共鳴しあって、味わいとして破綻させないところが、さすが「八咫烏」。
麺は、おそらく他メニューと共通の細麺ストレート。麺肌に粒が透けて見える通り、全粒粉使用で強い甘味、ゆで加減もかなりカタめで、ポリポリとした食感を楽しむうちに甘味がさらに豊かに広がりますが……細麺ゆえスープ持ち上げが優秀で、それゆえ口腔はすべて「焼き干し」に占拠されて、麺の風味はカキ消され気味。ここまで個性的なスープで攻めるなら、受ける方もモチモチの太麺とか、「個性派」を繰り出す必要もありそうな。
具材は、チャーシュー2種に薬味類、そして追加の味玉。チャーシューは、低温調理の豚肩ロースと鶏ムネ肉の2種で、いずれも2枚入って以前より豪華になった感じ。特に豚肩ロースは、豚肉本来の旨味が実に巧妙に引き出されており、以前よりレベルアップした印象。薬味は、一見刻みタマネギのようですが、食感からして大根など別の根菜のような気もしました。

帰り道にも、胃から立ち上り鼻腔を突き上げる焼き干しの香り。長年食べ歩いていますが、ここまで強烈な「残り香」は初めてですな……過ぎたるは猶及ばざるが如しと申しますが、過ぎてても、それが存在価値となってしまうのがラーメンの世界。どうせやるならどこまでも、「八咫烏」の心意気をみた一杯でした。
店舗情報は、こちら。
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