2018/08/27
手もみ中華そば 麦の花@四谷三丁目 「中華そば」

あぁ、暑い……昼の最高気温は34度だったといいますが、猛烈な日光がコンクリやアスファルトに照り返して、体感的には40度近くあったような……そんな放心状態の金曜夜、四谷三丁目の新店「麦の花」へ。

新店といっても、この場所に2012年に創業した「塩つけ麺 灯花」が、近隣に店舗展開しながら2017年に「吟醸煮干 灯花紅猿」にリニューアルし、それがさらにこの7月リニューアルしたもの。

「プレオープン期間中は」という注釈付きで、メニューは「中華そば」(780円)の一本勝負。これに「味玉」(100円)つけて、ポチッとな。例によって、サッシを開け放たないと客の背中がつかえてしまう「激狭」なお店、夜は外気温も少し下がるのと、涼風をダクトで引き込んで客席にあてているためなんとかなっていますが……昼はちょっと。なのでプレオープンが終わったら、夏期は夜営業のみとなるそうです。
路上看板に「昔ながらの中華そば」とありましたが、チャーシュー以外は「まんま」の丼景色。まずは、スープを一口……お、いい塩梅に「キレ」てますな。お店(グループ?)のブログによれば、「鶏ガラ・煮干・宗田節・香味野菜で仕上げた、昔ながらのスープ」で、「派手さはありませんが、地味な美味しさがあります」とご謙遜。しかし、宗田節の硬質な旨みを前面に押し立て、野菜と鶏ガラで少し柔らかみを加えながら、薄口主体の醤油ダレでビシッと「キレ」を刻み込んだ、江戸前的で鯔背(イナセ)な味わい。コイツは麺がすすみそうです。
その麺は菅野製麺製で、平打ちの太縮れ。こうしたタイプ特有の、ピロピロとした軽快なすすり心地、モチモチとした食感を楽しむうちに甘さが舌に広がり、それがスープの旨味でキリッと引き締まりながら、醤油のキレでサッと喉奥に消える。このあたりにも、江戸前的な潔さを感じますなぁ……いやぁ、コイツは結構好きなタイプかも。
具材は、チャーシュー、メンマにナルト、薬味のネギに追加の味玉。バラ肉チャーシューは、小型ながら厚切りで、キッチリ焼き目を入れたもの。カリッとしたファースト・タッチから、ジュワッと肉汁が広がって、味付けも薄味のため豚の旨味が素直に舌に沁みわたり、コイツはなかなか。ネギの分量も多すぎず少なすぎず、さりげなく「熟練」を感じさせます。

キレのなかに優しさが、そして江戸っ子的な「気風(きっぷ)」が感じられる、鯔背な一杯。このスープだったら、つけ麺を出さない手はありませんなぁ……ポップにある「プレオープン期間中は」というメニュー縛りは、そういった布石でもあるのかも。つけ麺にすれば、300gくらいはペロリとイッてしまいそうなキレのよさ、路上看板の「飲んだシメにも絶品」は、話半分くらいに受け取りましょう。
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