2018/09/20
桜 手打拉麺@神保町 「白手打牛肉麺」

お盆すぎから、あの酷暑が嘘のように感じられるほど涼しい毎日。私はカプサイシン系に汗が過剰反応するタチですので、辣油系の一杯は、こういう日にいただきたいもの。8月オープンの神保町「桜」へ。

去年、おなじ神保町の「馬子禄」が、日本では珍しい蘭州ラーメンで大人気となりましたが、このお店も蘭州系と聞いています。もっとも「馬子禄」は神保町交差点の近くでしたが、こちらのお店は専大前交差点の近くで、少し離れた場所。入店すると1階にはほとんど席はなく、2階席に通されます。メニューは「手打牛肉麺」の赤と白を筆頭に、あとは街中華的なラインナップで、一品料理もたくさんあって街中華的。とりあえず「白手打牛肉麺」(税込950円)をお願いしますと(後会計制)、直後に1階から、ウィ~ンという機械音に続いて、バン!バン!と麺を打つ音。手打ちなので、提供まで少し時間がかかります。
刻んだパクチーから、芳しい香りが漂う丼景色。まずは、スープをひと口……アッサリというか、「ジンワリ」とした味わい。しかし、ベースの清湯からは牛骨の風味がシッカリ感じられ、薄めながら薬膳的な味わいも、パクチーにより引き立ちます。辣油もまろやかさ重視の仕上がりで、全体として派手な刺激を一切排し塩分も控えて、ジンワリと体を温めるような、「医食同源」的アプローチ。
麺は手打ち・手延べですので、超ロングというか、ほとんど一本につながっていると思われるストレート麺。ガッシリとした歯ごたえと強烈なコシ、そしてこのストロング・スタイルな食感がウソのような、純朴で控えめな甘さ。雑味の一切ないナチュラルな甘さの麺と、「医食同源」的なジンワリ・スープ、イスラム圏にも近い蘭州で生まれた、「ハラール」的なコンビネーション。
具材は、牛薄切り肉と、パクチー、ネギなどの薬味類。牛肉は、六本木で同系の一杯をいただいたときには印象に残りませんでしたが、コイツは美味い。薬膳系も含め何種もスパイスを使っているような雰囲気ですが、深みがあるのにシンプルな味わい、スープとの相性も抜群ですな。
後半になって気づきましたが、スパイスというかエキスが丼底の方に溜まっているらしく、何もしなければ食べ進むほどにスープのコクが増してきます。お好みで、混ぜながら食べ進んでもよし、コクの変化を楽しむもよし。

去年はなんとか「馬子禄」を食べようと、神保町に行くたびに様子をうかがっていましたが、数か月間も行列が絶えず、ついに諦めてしまいました。こちらは、少なくとも夜は4割ほどの客入りで、いまならスッと入れますし、営業時間も23時まで。私と同じく行列嫌いの皆さん、あるいは暑い中少しも並びたくないという皆さんは、(今のうちなら)こちらのお店もおススメです。
店舗情報は、こちら。
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