2019/01/08
厳選煮干ら~めん 初代 にぼ助@御茶ノ水 「魚介らーめん」

【まだ師走の頃の食べ歩き】
雨の土曜日、ウォーキングできないこんな日は、終日雨だと「食べ歩き」中止ですが……夜は晴れそうなので、「歩き」は夜に回し、昼は「食べ」ということで、御茶ノ水の新店「にぼ助」へ。場所は駿台予備校の北隣。

12月オープンのこのお店、目白・田端に店を構える「自家製熟成麺 吉岡」のセカンドブランド。メニューはシンプルで、「魚介らーめん」「魚介つけ麺」「季節限定」(今は豚骨煮干)の3系統と、そのトッピング・バリエーション。まずは、「魚介らーめん」(800円)に「味玉」(100円)つけて、ポチッとな。店内は意外に広く、コの字型カウンターに15~16席はあります。
丼の色・柄といいスープの雰囲気といい、昔流行った豚骨魚介系のたたずまい。まずは、スープをひと口……いや、結構丁寧な仕事してますなぁ。能書きによれば、ベーススープは鶏・豚で、香味野菜・宗田節・サバ節・カツオ節に煮干しを足したモノとか。動物系に節粉・煮干粉をブチ込んだだけの、よくある豚骨魚介系とは異なり、魚介系食材についてはキッチリ風味・旨味だけを抽出しており、動物系もなるべくコッテリ感を排して旨味に徹する方向性。そして全体を、香味野菜のホノ甘く透明感のある旨味がフンワリと覆って……ドロドロ動物系&魚粉ガッツリ的な一部の豚骨魚介系とは対照的な、実にスマートな味わいです。
麺は中細ストレート。国産小麦をウリにする最近の新店では珍しく、外麦(オーストラリア産プライムハード)使用をウリにしており、確かに主張の強いクッキリとした甘さが特徴的。その甘みの力強さに、高めの加水率で透明感を加え、スープを覆う透明感と呼応させているあたりが、なかなか非凡な発想ですな……麺量も、普通盛160gで大満足。
具材も凝っており、チャーシュー2種にメンマとナルト、薬味はネギ2種と刻みタマネギ、そして追加の味玉。チャーシューは2種とも豚肩ロースですが、ひとつが低温調理の薄味仕上げで、もうひとつが濃い味付けのホロホロ食感。低温調理の方で豚肉の素直な旨味を、濃い味付けの方は食べ進めるうちに自然と崩れ、麺に絡んでイイ感じのアクセントとなります。メンマも、コリッとした食感に、シャクッとした軽快な食感が入り交じる面白い設定、味玉もご覧のような仕上がりで、黄身本来の甘みを損ねないよう慎重な味付け。刻みタマネギに残した適度な辛味含めて、非常に丁寧に仕上げられた具材のクォリティ。

豚骨魚介がブームとなったのは今から20年以上も前、つまりこの界隈の大学や予備校に通う学生さんにとって、この一杯が豚骨魚介系の初体験となる方も多いと思いますが……こんなハイクォリティな一杯が初体験とは、なんたる幸せ。伝統的な豚骨魚介系スタイルの利点・欠点を整理して、新たな時代を切り開く可能性を感じさせた、夢のある一杯でした。
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