2019/02/24
麺屋三代目 火華 中野総本店@中野 「味玉ラーメン」

午前中、新宿方面のお仕事が予定通り終わり、普段行動圏外となっているお店を訪ねる絶好のチャンス。しかし、宿題店がたまりすぎ選択に迷いますな……とりあえずは、気になっていた中野の「火華」へ。飲み屋さんが居並ぶ昭和新道商店街を北へ向かい、早稲田通りに突き当たったところにお店はあります。

何が気になっていたかというと、日本人の方が韓国で創業された店だということ。ネット情報では、2009年創業以来、韓国国内に21店舗、アメリカに2店舗を展開し、昨年11月に「中野総本店」で日本初上陸。なんでも、この店を今後の商品開発の拠点と位置付けるため、こういう店名になったとか。座席はご覧のように和服の素材を使った艶やかなもの、店内の飾りつけも、強く「和」を意識しておられます。

メニューは、「ラーメン」「魚辛そば(太麺)」「つけ麺」の3系統、トッピングに「キムチ」(100円)があるのが目を引きます。とりあえずは、「味玉ラーメン」(850円)をポチッとな、食券を店員さんに渡すと、辛さ・カタさ・濃さの好みと、ライスをつけるかを聞かれます。いつも通り、全部普通でライスなしを指定すると、「普通でも結構辛いですよ」とアドバイス。卓上を見ると、胡椒や辣油、ニンニク・豆板醤など、辛さアップのためのアイテムも豊富なようですので、辛さは「1/2」で頼んで、あとは自分で調整することに。
ネギ・海苔以外は、茶褐色で統一されたシックな色合い。まずは、スープをひと口……おぉ、結構「ワイルド」な味づくり。豚骨は、ゼラチン質がゴッソリと煮出された濃厚なモノ、おそらく豚頭も使って風味と香りを強め、完全乳化させずにパンチを強めて、イイ感じの「ワイルド」感。これに、柚子胡椒(青唐辛子)系のように爽やかで、それでいてチリチリと舌を刺すような辛味が絡んで……豚骨の「野性」とは対照的なスタイルの辛さが、なぜかシナジーしてしまうところが面白い。
麺は、自家製の中細ストレート。カタさは「普通」指定でしたが、豚骨店でいうバリカタ一歩手前程度のゆで加減、そのせいか微妙な取り分けにくさがあったりします。中加水ゆえシッカリとした甘さ、それがワイルドなスープを受け止めて、豚骨では「お約束」のバランスに収まっていますが……「魚辛そば」で使っているという、「太麺」も選べたら面白いかも。
具材は、チャーシュー、メンマ、海苔にネギ2種、そして追加の味玉。チャーシューは、細身のバラ肉が3枚入り。メニュー写真では、相当な大判が2枚入りでしたので、やや不満ですがこれでも相当攻めてます。肉の中まで濃くジックリと味つけた上、表面はさらに濃くタレを炙りつけたような仕上がりで、スープ以上の「ワイルド」感。味玉も、ご覧のように白身・黄身に濃く味つけたもので、コイツもなかなかの食べ応え。

卓上のホワイトペッパーをフリかけると、豚骨からそこはかとなく田舎臭さが漂い、豆板醤を加えれば、辛さに「太さ」が加わって、これはこれで面白い。ただ、こうした辛さの演出に、韓国的なニュアンスを排除しているあたりに、実は韓国で受け入れられた「理由」があるような気がしますな……韓国唐辛子を使っても、現地では当たり前すぎて面白くない。やはり、異国で揉まれた一品には、学ぶべき点が多くあります。
店舗情報は、こちら。
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