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天空の城@三越前 「つけめん(冷)」

天空の城@三越前・三越
 前日までのグズついた天気が嘘のような、快晴の土曜日。例によってウォーキング前の腹ごしらえに、末広町の某新店をのぞきますが……秋葉原でも週末もっとも混みあう路地にありまして、当然のごとく相当な行列。ある程度予想していましたので踵を返し、27日オープンの三越前「天空の城」へ。
天空の城@三越前・店舗
天空の城@三越前・券売機
 重厚な外観ですが、内装は一転してアヴァンギャルドなデザインで、メタリックな壁材に赤い足元照明と「SF」を意識した演出です。他店舗改造ではなく民家を全面的に改装したと聞いており、相当にカネがかかっていますな。券売機は入口右手、聞けば今日はつけ麺のみの営業とのことで、仕方なく「つけめん(冷)」(700円)と「たまご」(100円)を、ポチッとな。

 女性店員に食券を渡し、「こちらへどうぞ」と誘導されたのが、L字型カウンターの角席で券売機の直近。狭い上にせわしなく、厨房からも配膳しづらいので、普通の店舗なら満員に近づいてから案内する席、先客2名のみの状況で案内されるとは……開店して一週間、まだ手馴れてないのかしら。丼は約9分で到着。
天空の城@三越前・つけめん
 では、つけ汁を一口……う~~ん、「ブルータス、お前もか」。既に無数の類似品が生まれ尽くした「濃厚豚骨魚介」、そのもっとも平均的な味を集約し、初心者にも食べやすいよう多少甘めに仕上げたような、そんな味わい。豚骨・鶏ガラでバランスをとった優しいコク、カツオ・サバでバランスをとった魚介系の柔らかなインパクト、「没個性」を通り越し、すでに「記号化」の域まで昇華された、典型的な「いまどきの豚骨魚介」です。もっとも、あまりに類似品が多いため、最近この系統はスタレはじめていますが。
天空の城@三越前・麺上げ
 麺は太麺ストレート。「あと2分」「あと1分」などと声を掛け合いながら厨房でタイマー通りに麺上げしており、あまりにマニュアル通りのオペレーションに、やや不安を感じていましたが、なかなかどうして絶妙の仕上がり。やや固めのゆで加減にキッチリとしたシメ加減、強い歯応えで咀嚼を誘って、上品な甘さをジンワリ舌に伝える、「つけ麺かくあるべし」といった模範的な出来。
天空の城@三越前・チャーシュー 具材は、ほぐしチャーシューに、極太メンマ、ナルト・ネギなどに、追加の味玉。チャーシューは脂身が多く、ニュートラルなコクのつけ汁に対して、ややコッテリ感が強すぎか。メンマはまずまずの出来でしたが、最初から割れ目の入った味玉は、予想通り黄身も硬めのゲル状で、コイツはいただけません。
天空の城@三越前・スープ割 逆転を期待してお願いしたスープ割りも、ストレートな煮干し出汁を加えただけでヒネリがなく、煮干しへの伏線が引かれていないスープとは、どうもシックリ馴染みません。

天空の城@三越前・花 どちらかと言えば高齢者の多いこの界隈、その傾向が特に強くなる真冬の週末に、麺量330g(体感的には300g程度)の「濃厚豚骨魚介」つけ麺のみをサーブするというそのビジネス感覚、資本系の新店にしてはもう一つといった印象。さらに、食後「ごちそうさま!」と声をかけても無視する厨房、フロア係の接客含めて……オープン直後のためか、店名(「天空の城」)通り「地に足がついていない」感じのお店でした。

 店舗情報は、こちら

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miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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