2012/03/17
天雷軒 築地駅南店@築地 「味噌築地拉麺」

築地・本願寺の裏手、隅田川との間には、某スポーツ紙関係のビルが立ち並んでおりますが、その向かいのアパホテル1階に「天雷軒」ができたとか。今日は大江戸線「築地市場」駅から築地場外を突き抜け、現地に向かってみました。
「天雷軒」という名のラーメン店は、東日本橋・神谷町・神保町にありますが、実は東日本橋店と神谷町店・神保町店は別経営で、味も違います。最初に出来たのは東日本橋のお店で、福岡の名店「麺劇場 玄瑛」のご主人が味を監修したことで話題に。そこから、女性店長が独立して神谷町店を出し、元OLから社長への「華麗なる転身」が話題になりました。神保町店は、この元OL社長の経営する系列、さてこの築地店はどちらの系列か、興味津々ですな。

メニューは、基本的に醤油・味噌・担々麺の三種類、有明産の海苔をつかったバリエーションや、つけ麺も用意されています。メニュー構成に牛骨系がないことから、どうも東日本橋系のような気が。「琥珀醤油拉麺」を食べれば系統はすぐ分りますが、やはり「築地」の名を冠する「味噌築地拉麺」(800円)が気になりますので、そちらを。

では、スープを一口……うん、これは東日本橋系かも。味噌は赤味噌主体で、コクと甘みを山椒でキリッと引き締めて、なかなかいい味出してます。魚介の旨みが実に豊かなベース・スープ、香味野菜で味に透明感を加えながら、海老の風味をさりげなく漂わせて……仕上げに揚げネギの甘みを、味噌の甘みにそっと寄り添わせるあたりに感じられる「リリシズム」が、東日本橋系の特色ですな。



「玄瑛」のご主人が、東日本橋店のベース・スープに仕込んだ「静謐」感、そのリリカルな雰囲気は、この一品にも確かに受け継がれています。ただし、ゴマなどで「足し算」した風味がわずかなノイズの重なりとなって、多少「静謐」を乱しておりますな……すぐに修正可能な範囲ですが。それにしても、なぜか神谷町店系には受け継がれなかった、このリリシズム。東日本橋店が目指す「芸術性」か、牛骨も取り入れながら元OL社長が目指す「市場性」か、「対極的」な展開がそのままラーメンが持つ二面性を表していて、なかなか考えさせられます。
店舗情報は、こちら。
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