2019/11/17
うまみ 一八@水天宮前 「じょーぐー塩ラーメン」

どうみてもムリポなお仕事を、それがなぜムリポであるか証明するという、砂をかむようなくだらぬ仕事。やっているうち心がささくれ立ってきて、無性にフツーのラーメン食べて、ホッとしたくなったり……結構フツーっぽいと評判の、水天宮の新店「一八」へ。

7月オープンのこのお店、先人の情報がなければ気づかないところでした。場所は、箱崎JCTの真下あたりで、「麺や 極」があったところ。メニューは、「じょーぐー塩ラーメン」「箱崎醤油ラーメン」「仙台辛味噌ラーメン」に加えて、「マーボーラーメン」「マーラーまぜそば」「ジャージャー麺」、さらには「タンツーメン」と結構豊富。「マーボーラーメン」が人気らしく、「担仔麺(タンツーメン)」も自慢とは、ご主人は台湾か中国の方なのかも知れません。とりあえず、筆頭ボタンの「じょーぐー塩ラーメン」(750円)をポチッとな。ちなみに「じょーぐー」とは、沖縄の方言で「大好き」「大好物」といった意味だとか。
うん、期待通りの「フツー」っぽい丼景色。それでは、スープを一口……いや、なかなかどうしてシッカリとした出汁。店内表示に「猪骨&鶏骨為原料」とありましたが、たしかに豚・鶏ガラから煮出したと思われるこのスープ、店外看板にも「8時間以上じっくり煮込む」とありましたが、動物系の旨味・風味が結構分厚く、やや鶏ガラ強めのバランスのため、味わいも優しさ満載。塩ダレには沖縄の塩を使っているそうですが、こちらもキレよりも旨味が強く……カジュアルな口あたりにしては意外な深みも感じさせる、なかなかうれしいサプライズ。
麺は、少し細めの中太縮れ。よくある系の多加水麺ですが、ビビッドな食感とコシをいかしたゆで上げがなかなか見事。ツルリとした麺肌がリッチな動物系スープを適度にハジいた上で、透明感の強い麺の甘みに合わせる設計思想、「塩」らしいサッパリ感と動物系のリッチ感が入り交じって、結構高度なバランスに仕上がっています。
具材は、チャーシュー、味玉半個にメンマ、そして薬味のネギ。チャーシューは、肩ロース大判の薄切りが2枚、その味付けが絶妙で、魯肉(ルーロー)飯の豚肉的な、「突き抜けた美味さ」がありますな……これなら券売機にあった「ルーロー飯」(350円)なんかも期待大。

さて、後半は卓上アイテムで味変に挑戦。まず目を引くのはこの「自家製 辛いです」で、唐辛子の種らしきものがタップリ入った辛味オイル。コイツをごく少量(スプーン3分の1ほど)加えて見ましたが、あの優しいスープがいい塩梅にアグレッシブに。辛味によるキレがグッと増し、動物系の旨味にエッジが立つ感じの味の変化、このあたりにも異国(台湾?)的なソリューションが感じられます。

800円越えのラーメンが続出する中、750円でなかなか楽しませてもらった一杯。見かけは日本の「ユニクロ」的ですが、中華系の「仕掛け」がさまざまに仕込まれて、コイツは相当な満足感。このベース・スープなら、「仙台味噌」なんかも合いそうですし、私は苦手ですが「辛い系」のメニューも間違いなさそう……少なくとも箱崎界隈では、深く愛されるお店になりそうです。
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