2020/06/28
厳選煮干しらーめん 二代目 にぼ助@池袋 「にぼし醤油ラーメン」

(まだコロナ自粛前の食べ歩き)例によって、数カ月に1度程度ある新宿方面のお仕事。少し時間に余裕があったので、久しぶりに池袋をブラブラ、こうしてサンシャインビルを見上げるのも、何年ぶりか……ランチタイムゆえ名の通ったお店はどこも行列、それでも比較的最近できた「二代目 にぼ助」がすぐ入れそうでしたので、お邪魔しました。

昨年11月オープンのこのお店、御茶ノ水「初代 にぼ助」の2号店にあたり、運営はあのワタミグループで、いかにも資本系っぽい店構え。メニューは、「にぼし醤油ラーメン」「濃厚魚介ラーメン」「濃厚つけめん」の3系統、「初代」では「魚介」が筆頭で既食、その時「豚骨煮干」という限定が出ていましたが、それが「二代目」では筆頭に昇格したかたちなのかな。とりあえず、未食の「にぼし醤油ラーメン」(850円)をポチッとな。
使用する丼の柄から食材の色彩配置まで、「初代」そっくりの丼景色。では、スープをひと口……コイツは、予想のナナメ上を行く煮干し風味。豚骨ベースに「時期によって産地を厳選した煮干しを贅沢に」使ったというこのスープ、しかしその煮干しの風味が独特で、関東で馴染みの深いカタクチイワシ系とは違う気が……バカ舌なのでアテになりませんが、平子(マイワシ)系のような、苦みが少なく旨味が豊かで、ちょっとアクセントのある独特の風味。ベースの豚骨はスッキリとした味わいで、醤油ダレもキレ・コクを際立たせない使い方、背脂含め見かけは新潟・燕三条系みたいですが、味は全く異なります。
麺は、少し太めの中太縮れで、少なくとも「初代」の「魚介」とは、ちょっと違うアプローチ。しかし能書きでは素材は類似しているようで、オーストラリア産小麦の「プライムハード」を使用とか。確かに加水率高めのわりには、かなりクッキリとした甘みが感じられ、モチモチとした歯ごたえと重めの歯切れ。ただ、これがスープに合っているかといえばやや微妙かな……もう少しスープのコク・キレ感で、麺の味わいを盛り立てたいところ。
具材は、チャーシュー2種とメンマにナルト、これにチャッチャ系背脂がタップリ入り、薬味は刻みタマネギと万能ネギ、そして別皿ですりおろし生姜。チャーシューは低温調理の肩ロースとホロホロに煮込んだバラ・ロールで、スープがコク・キレ弱めで煮干し風味重視のアプローチですから、シッカリ味付けされたバラ・ロールの方が断然合う。同じ理由で背脂も基本的に合いませんが、それゆえか脂が過度に放出されないよう固めに処理したものが加えられており、だったらあまり必要ない気が……他方生姜はテキメンに効果を発揮、コク・キレ弱めのスープを、どんどんアグレッシブな方向に押し上げます。

素材も出汁も調理も一戦級ですが、どうも「ラーメン的な演出」にやや難があるような気がする一杯。音楽に例えれば、作詞・作曲は抜群なのに、編曲がもうひとつといったイメージ。もともと「にぼ助」の母体は、津田沼「必勝軒」出身の吉岡氏が「わたみんち」を間借りして始めた目白「吉岡」という店で、経歴からしてその設計力は確かなはず。その設計をワタミグループが引き取り、アレンジするうちこういう形になったのかしら……「吉岡」はまだ営業しているようですし、いずれ訪店して仮説検証してみたいと思います。
店舗情報は、こちら。
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