2020/07/05
ねいろ屋 豊洲店@市場前 「醤油ラーメン」

(まだ2月末頃の食べ歩き)コロナウィルスの影響で、豊洲市場の一般見学は中止の案内。ということは、飲食店関係は少し空くんじゃないかな……行列嫌いですので、有名観光地となった豊洲市場に週末近寄るようなことはしませんが、この日はちょっとギャンブル。前回たいへん気に入った「ねいろ屋」へ。

今年1月に、市場脇の商業設備「江戸前場下町」内に出来たこのお店、神保町「ねいろ屋」の移転になります。前回は「濃厚鯛塩ラーメン」をいただきましたが、こいつが実にハイレベル。思わず、券売機筆頭の「醤油ラーメン」(850円)も、気になって仕方なかったという次第。

狙い通り、店内は6割ほどの客入りですが、実は注文するお客さんの5割ほどは、外のテラス席へのテイクアウト、丼をお盆で受け取って、食べ終わったら返却しに来られます。イベント以外では、都心部でラーメンを屋外飲食できる設備は少ないので、家族連れの方々には週末うってつけかも。
例によって、超ウソっぽいAI調整が加えられたスマホ画像。本物はもちろんもう少し地味ですが、それでもネギの鮮やかさは本物と同じ。それでは、スープをひと口……いやぁ、コイツは文句なしに美味い。中心は、「本枯サバ節・宗田節・真昆布・いりこ」による魚介系、特定の食材を主張させず、全体を丸く滑らかに仕上げた魚介系。サバ節を使ってもここまで丸くなるとは、出汁取りが趣味の私としてはちょっと衝撃。醤油ダレは、再仕込醤油も使った微妙にまろみのあるもので、魚介の旨味が上手く統制されているせいか、塩味のみがフォーカスされることもなく、コクだけを丸く重く、グッと深めていく感じ。ベースの鶏ガラも、魚介&醤油の世界を邪魔せず臆せず、さりげなく存在感を主張しています。
麺は、やや細めの中太ストレート。見比べてご覧になると分かりますが、「鯛塩ラーメン」とは別物といった印象、結構カタメのゆで加減で、ノド越しよりはポクポクトした歯切れを楽しませる趣向です。中加水麺ゆえ、歯応えを楽しむうちに小麦の甘みがグングンと力を発揮して、それを魚介と鶏の旨味が煽りながら、醤油が「表情の彫り」を刻んでいくというコンビネーション。いやぁ、「和風中華そば」たるもの、かくあるべし。
具材は、チャーシュー2種とメンマに海苔、そして薬味のネギがタップリ。チャーシューは、豚肩ロースと鶏ムネ肉ですが、肩ロースはシッカリ味付けながら低温調理したものを、生ハムを切り出すような機械で、超極薄に切り分け。最初はちょっと驚き。単体で食べても手ごたえはないものの、箸で切り分け麺に絡める「技」を覚えれば、味付けがシッカリしているだけに効果抜群。万能ネギは、最初は少し「入れすぎじゃないか」と思いましたが、スープと麺の存在感が非常に力強いので、この程度の「薬味」ではビクともしません。メンマの出来も、前回同様実に秀逸。

超ひさびさに、スープを最後まで飲み干してしまった一杯。厨房を見渡し能書きを見ながら思いましたが、使用するイリコは「伊吹いりこ」で、香川県産。ベースの鶏は「媛っこ地鶏」で愛媛県産、神保町店以来の名物レモンは、愛媛県産のシェアが国内第2位(1位は広島県)などと、どうも四国にゆかりがあるお店のようですな……「ねいろ屋」のもう一つの看板「かき氷」でも、主力ソースの「せとか」も「いよかん」も愛媛が主力。瀬戸内海をはさんだ広島出身のオジさんとしては、グッと親近感が増した一杯でした。
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