2020/08/09
らぁ麺 虎武@虎ノ門 「貝出汁醤油らぁ麺」

7月に入り日々急増する検査陽性者、在宅勤務の一日としたかったのですが、予定が入っていたので西新橋へ。どうせここまで来たのだからと、先日訪れた虎ノ門ヒルズ・ビジネスタワーを再訪、しかしお目当てのお店は14時過ぎにして品切れか満席で、タワー近くの新店「虎武」へ向かいました。

コロナ真っ最中の3月オープンという気合の入ったお店、このロケーションにしてこの外装ですから、資本系なのかも知れません。メニューは「貝出汁」の「らぁ麺」が醤油・味噌・辛味噌、それに「貝と鯛 潮らぁ麺」と、限定の「醤油つけ麺」がラインナップ。とりあえず、筆頭の「貝出汁醤油らぁ麺」(850円)をポチッとな、太麺と細麺が選べるそうですが、お店おススメの細麺で。それにしても、「あさり出汁の炊き込みご飯(小)」(150円)とあわせて1,000円とは、なかなか惹きの強い組み合わせですなぁ……堪えるのにひと苦労。
なんか、「貝出汁」とは思えないような具材構成。まずは、スープをひと口……うん、出汁自体は見事な仕上がり。アサリ・ホタテ・昆布を低温で煮出して、鶏清湯を加えたというこのスープ、貝系の風味はかなりリッチで、昆布との旨味シナジーもなかなかのレベル。これに合わせる鶏清湯も、常識的には鶏油をほとんど取り除くのでしょうが、敢えて微妙に多めに残して、別角度からリッチ感を加えています。ただし、小豆島の生醤油などを使ったというカエシがやや濃くて、貝の風味がもうひとつ伸びてきませんな。
麺は、三河屋製麺製の細ストレート。細麺なのに断面をさらに扁平させ、さらにしなやかにゆで上げることで、実に素晴らしいスープ持ち上げ。全粒粉使用で麺肌に浮かぶ粒々、しかしベースは穏やかな甘さの北海道産小麦で、そのコントラストも実にグッド。そしてトータルとして「上品」感に収斂させるあたりが、さすが三河屋さんですなぁ。
具材は、チャーシューが2種と刻みタマネギ、そして青菜と白髪ネギ。チャーシューは、低温調理の豚肩ロースが2枚と、ジックリ味付けた豚バラ肉が1枚で、プライシングを意識したのか異色の豪華さ。ですが、刻みタマネギもそうですが、魚介ラーメンの具材シフトではありませんなぁ……とくにタマネギと貝出汁のコンビネーションは無理があったり。

非常に上質の貝出汁と、非常に上質の麺。そうした立派な「骨格」をどう活かすべきか、まだ試行錯誤の段階にあるような一杯。具材のシフトを見るにつけ、そして卓上の「黒煎り七味」、「花椒油」といったアイテムを見るにつけ、ここは「味噌」でこそ真骨頂を発揮するお店なのかも知れません。また「虎ノ門横丁」にフラれたら、再訪してみたいと思います。
店舗情報は、こちら。
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