2020/08/23
中華そば ふくもり@日比谷・銀座 「中華そば」

週末は、梅雨末期の激しい雨。コロナも激しいし、家で大人しくしようと思っていましたが、日比谷にできた「グルメゾン」の「RAMEN AVENUE」も気になるし……ふと、「あそこって、地下を通ればほとんど雨に濡れずに行けるんじゃない?」と思いつきました。有楽町・銀座・日比谷の地下道から「GINZA 5」に入り、西端の出口から右斜め前をみると(写真)、通りを挟んで「RAMEN AVENUE」の入口がガード下に見えます。雨に濡れるのは、首都高と電車のガード間3mほど。

「日比谷グルメゾン」は7月オープン、コリドー街の裏手で帝国ホテルからも近く、海鮮、串焼、タイ屋台といった居酒屋や、ラーメン3店舗が入る「RAMEN AVENUE」が入り、繁盛間違いなしのロケーションですが……恨めしきはコロナなり、雨もあって今日はガラガラ。ラーメンは「博多新風」「金澤味噌ラーメン 神仙」と、「せたが屋」系の「中華そば ふくもり」。今日のところは「ふくもり」の「中華そば」(980円)で。カウンターで注文して丼を受け取る、フードコートのようなシステムです。
少し薄暗いせいか、いつも派手なスマホAI補正も今日は大人しめ。まずは、スープをひと口……なるほど、「せたが屋」系ならではの上品な仕上がり。煮干主体のこのスープ、もちろん出汁もシッカリ取れていますが、煮干自体をペーストにして少し入れ込み、濃厚感をさらに高めているように思えます。煮干もカタクチだけでなくアジや平子も使っているそうですが、それにしてはクセもなく、煮干固有の苦みもほとんどない。「せたが屋」系特有の気品を感じさせながら、ホッコリと庶民的な旨味で惹きつけます。
麺は、やや細めの中太ストレート。国産小麦特有のスマートな甘味、多加水ゆえのサッパリ感、こうしたアプローチが、上品な煮干しスープに実によく合いますなぁ……このストレート麺に、細かく刻まれたネギや挽肉が絡んで、軽快なリズムを生み出します。
具材は、チャーシュー、メンマ、海苔にナルト、そして刻みネギと柚子が少々。チャーシューは煮豚タイプで、肉汁その他で全体のバランスから突出させない設計。前述したように細かな挽肉が入っているのがユニークですが……燕三条系の背脂を、「せたが屋」的にアレンジした結果のように思えますな。過度な脂感を排しつつも、微妙なコッテリ感をコッソリとプラス。一方で柚子によりサッパリ感もプラスして、こういう細やかなバランス取りも「せたが屋」的。

駒沢本店の開業は2006年、以来関東では「主戦場」だった煮干系では様々なイノベーションが生まれましたが……もし創業時からこうした味だったのなら、この一杯には「普遍的な輝き」が宿っているということでしょう。あとで気づきましたが、醤油系の「中華そば」(780円)より「塩中華」(800円)の方が高く、こういったパターンでは「塩」の方が自信作の場合が多い。これは再訪せざるを得ないようです。
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