2020/10/18
肉汁麺ススム 新橋店@新橋 「肉汁麺レベル1」

週末は、チョイと野暮用があって秋葉原へ。ついでに某新店ものぞいてみましたが、ガード下ゆえ炎天を避けることができるためか、人気集中で長蛇の列。その後さらに1軒フラれまして……台風が呼び込む南風で、東京はどこもサウナ状態。ちょいと濃いラーメンでも食べるかと、新橋へ。

向かったのは8月オープンの「肉汁麺ススム 新橋店」、2016年に秋葉原で創業し、この新橋店で3店舗目。あまりにもストレートなコンセプトで、メニュー写真から味も概ね想像できそうでしたので、これまでちょっと足が向かいませんでした。麺メニューは、「肉汁麺」「辛い肉汁麺」「肉汁つけ麺」の3系統で、

肉量で「レベル1」(130g)「レベル2」(200g)「レベル3」(270g)「MAX」(800g)のバリエーション(つけ麺は100g・165g・230g)、あとは夏季限定の「冷やし肉汁パーコー麺」。とりあえず券売機で、基本の「肉汁麺レベル1」(800円)をポチッとな。
こういうタイプには初対面のはずですが、なぜか強い「既視感」を感じる丼景色。まずは、スープをひと口……あれ? ちょっと想像と違う味わい。てっきり牛丼のタレとかすき焼きの煮汁的な味を想像していて、事実そういう方向性には違いありませんが、ベースは意外にもカツオ主体の魚介出汁のようで、カエシの濃口醤油もおおらかなコク。肉汁特有のクドさ・油っぽさを、出汁と醤油で上手く包み込んでいるような、上品さすら感じる味わい。とはいえ、基本的にはやはり濃く、とても飲め干せるようなスープではありません。
麺は、かなり太めの中太弱縮れ。相当カタめのゆで加減で、グキグキと口腔で暴れます。コイツをシッカリと噛み込めば、引き締まった甘みがグイッと力強く立ち上がり、スープの濃さ・脂っこさとガップリ四つ。独特の柔らかさを持つ具材の肉とも、実に鮮やかなコントラスト。
具材は、タップリの肉と、モヤシ・ネギ。肉は厚切りを短冊状に切り分けて、薄っすらと衣をつけて揚げるか炒めてある模様。おかげで食感はプリップリ、肉汁も閉じ込められていますので、衣にドップリまとわりついたタレとも相まって、なんとも独特のコッテリ感。脂身がマダラ状に入る豚肉で、日常の料理では見かけない不思議な部位、「アタマ肉」と読んでいるようですが……。ピンピン・シャッキリとしたモヤシと、ザクザクとしたネギも実にグッド。
別皿でついてくる卵は、別皿で溶いてヨシ、そのまま丼に落とし込んでヨシ、さらに黄身のみを振り分ける金属製のセパレータもついてきますので、卓上の指南書を見ながらご自由に。私は別皿で溶いて使いましたが、特に卵だから映える味付けとは思えなかったり。それくらい、完成度の高い調理ですが、卓上のニンニクはそれなりに合いますな……カレー粉を試し忘れたのが、ちょっと心残り。

予想に反して、牛丼とも違いすき焼きとも違う、一世を風靡した豚焼肉丼的な味わいとももちろん違う、実にユニークな味わい。その個性のミナモトは、「アタマ肉」なる部位の肉汁とコッテリ感にあるのですが……「アタマ肉」って何だろう? 豚の「頭肉」という部位はあるそうですが、足(劣化)が早く希少部位だそうで、原価率も悪化しそう。この「謎肉」の秘密を、どなたか教えてくださいませ。
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