2021/07/17
麺屋 周郷@新橋 「つけ麺」

連日の土砂降りが止み、少し薄日が差した土曜の昼時。アレコレ用を済まそうと外出し、期日前投票やらウォーキングやら。ついでに、新橋の新店「周郷」でお昼をいただくことに。

6月オープンのこのお店、公式HPによれば京成小岩「麺屋 寿」として7年営業した後、1年間「改めて和食を一から勉強し直し」て、新橋に移転・リニューアルオープンしたとか。メニューは絞り込まれて「つけ麺」とトッピングのみ、麺量は小(150g)・中(200g)・大(250g)から選べます。とりあえず「つけ麺」(900円)を200gで、店内はカウンター6席のみ。
AI補正の調子が悪いので、今日は補正なしで撮影。まずは、つけ汁をひと口……「濃厚」がさらに一周廻って、クリーミー&マイルドに昇華したイメージ。厨房に鎮座する大型の圧力鍋、これで鶏・豚・魚介を「超高圧の約2.6気圧、最高温度136℃」で炊いているため、動物系の油脂分が完全乳化し泡立って、コッテリ感は消え去りクリーミー&マイルドで分厚いコクだけが押し出してきます。昔よくあった「豚骨魚介」系からは遥かに進歩した、なかなかアヴァンギャルドな風味。
麺は、かなり太めの中太丸ストレートで、菅野製麺製の特注麺。福岡県産小麦を100%使用とのことですが、あのラーメン用「ラー麦」のことかしら。麺自体も、あの極細の博多麺を太麺にし、バリカタからハリガネ程度でゆで上げたようなコシと食感で、ピンと突っ張るような強烈なコシと、ガッシリと歯を受け止める強烈な食感。もちろん甘味も非常に強く、クリーミー&マイルドなつけ汁とバッチリ合いますが……この組み合わせ、「最近どこかで食べた」感があり、考えると曙橋「福は内」によく似たコンビネーション。
具材は、麺皿にチャーシュー2種とメンマ・海苔、つけ汁には刻みタマネギ・芽ネギ・柚子皮といった薬味類。チャーシューは、麦やハーブで育てた豚を使用し、肩ロースとバラロールの2種入り、エッジを立てた味付けでマイルドなつけ汁に実によく合う。個人的に非常に感心したのは実はメンマで、色つや、風味、味付けと、何処をとっても文句なし。こりゃ無茶苦茶ハイレベルやなぁ……海苔も品質が良く、実に芳しい風味。
スープ割りをお願いすると、ご覧のように白濁した景色となってご帰還。そのお味は……どうも割りスープは、豚骨主体の動物系のみを使って炊き出したもので、魚介と一緒に圧力鍋で炊いたメインのベース・スープとは別モノですな。割りスープだけ別にとっているということですか……凄まじい気合。ただでさえクリーミー&マイルドなつけ汁が、さらにクリーミーなお味となって、実に和やかな「大団円」。

往年の「豚骨魚介系」(別名「またおま系」)のように見せかけながら、最新の技術とテイストを盛り込み、細部までキッチリ作り込まれた「アヴァンギャルド」で「カッティング・エッジ」な一杯。特に、曙橋「福は内」でも驚いた、こういう斬新なスタイルの麺には、新時代を切り開く大きな可能性を感じますな……「福は内」は自家製麺で、こちらは菅野製麺への特注品ですので、同時発生的な「ニュータイプ」ということか。次はどんな店で、この「ニュータイプ」麺に出会うか、今から楽しみですな。
店舗情報は、こちら。
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