2021/10/30
きたかた家@錦糸町 「醤油らーめん 朱」

緊急事態宣言も解除され、ついにウォーキングと食べ歩きが切り離された週末、宣言中は人混みを嫌って避けていた錦糸町へ、久々に。いくつも宿題店が溜まっていますが、まずは、蔵前橋通り近くの「きたかた家」へ。

1月オープンのこのお店、なんでも喜多方ラーメンに長年取り組んでおられた方が、「喜多方らーめんの進化系」を求めて開店したとか。たしかにメニューも通常の喜多方系と異なり、濃口・たまり醤油をつかう「朱」(あか)と白醤油の「珀」(しろ)の2本立てに、なぜか「濃厚煮干そば」が加わります。また、この店は「鮪の漬け丼」も自慢の一品で、ラーメンとのセットもバリエーション豊富。

ま、とりあえず「醤油らーめん 朱」(720円)に、「煮卵」(100円)を足そうとトッピングメニューを見ると、「切落としチャーシュー」がなんと50円でラインナップ。何はともあれ、ポチッとな。食券を渡すと背脂を入れるか訊かれますが、喜多方に背脂ですか・・・・・・とりあえず、「少なめで」とお願いしました。
喜多方らしくない濃い醤油色と、別皿でついてきた「切落としチャーシュー」の量の多さに、ちょっとのけぞってしまった丼景色。まずは、スープをひと口……能書きにある「前衛的」な印象はありませんが、純粋に美味いし、それが一番。能書きでは、ベーススープは「豚・鶏ガラをベースに焼きアゴだしを使用」とありますが、動物系のコクと旨味を、魚介系が引き立てていることは分かるものの、背脂のせいかアゴの風味までは分かりません。同様に、「濃口、たまり醤油」を使ったというタレも、ベーススープの旨味で醤油のコクとキレがキッチリ際立つバランスで、たまり醤油的なクセも感じません。ただひたすら、「極上の醤油スープ」が舌を満たし、それが何物にも代え違い満足感。
麺は、かなり太めの中太で、手揉み的な縮れが強くつくもの。多加水でツルリとした口あたり、シッカリとしたコシも弾力を感じさせつつ、スルスルと喉奥に消えていく、まさにこれぞ喜多方麺という盤石の出来栄え。標準的な喜多方のスープより、クッキリ・ハッキリとした味わいの醤油スープを、強い縮れがドップリと持ち上げて……醤油で小麦の甘さがグッと引き立つという、「これぞラーメン」という食べ応え。
具材は、チャーシュー、メンマ、刻みタマネギにネギ、そして別皿提供の切落としチャーシュー。チャーシューは2枚ともバラ肉ですが、部位を慎重に選んであって、一枚はプルプル・トロトロの脂身が主役で、もう一枚はシッカリと味の浸み込んだ赤身が主役。それぞれ単体での味・食感もさることながら、そのコンビネーションは信じられないほどハイレベルで、コイツは驚き。シャキシャキしたメンマも、喜多方麺にバッチリ合います。
そして、最も驚いたのはこの切り落としチャーシューで、量にして居酒屋の付け合わせ2~3人分。チャーシューが自家製だからこそ、こうした切り落としが沢山出る訳で、この特に味のしみた端の部分を、麺に絡めていただけば……いやぁ、コイツは極楽。しかもたったの50円、コイツを試さないと、この店に来た意味はありませんな(たまたま気づいておいて、偉そうに(笑)。

私が感じた内容が、ご主人の目指した「喜多方らーめんの進化系」なのかは分かりませんが、喜多方麺を使った極上の醤油ラーメンが、720円+50円で目の前にあることは、まぎれもない事実。後客として常連さんらしい男性が2名入店されましたが、いずれもトッピングは「切落としチャーシュー」で、当然のように「鮪の漬け丼」とのセット。自己ルールゆえ丼セットは食べられませんが、みなさん訪店された際は是非。
店舗情報は、こちら。
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