2021/11/02
真鯛らーめん 麺魚 渋谷並木橋店@渋谷 「濃厚真鯛らーめん」

緊急事態宣言も解除され、「感染の震源地」(?)である渋谷にも、仕事帰りに寄り道できそうな気分になってきた今日この頃。大人気になる前に、寄っておこうと思っていた「麺魚」へ。場所は渋谷駅から明治通りを、少し五反田方面に下る必要があり、あの「侍」があったあたり。でもイマイチなロケーションなので、「侍」は移転してしまいましたが。

10月オープンのこのお店、言わずと知れた錦糸町の名店による出店で、本店は常時大行列のため、行列嫌いの私なんぞに縁はありませんが、近所の錦糸町パルコ店はフードコートなので、一杯堪能させていただきました。渋谷のお店は、まだオペレーションがままならないのか、「しばらくは真鯛ラーメン、濃厚真鯛ラーメンの2本立て」との店外掲示(11月現在はサービス拡大した模様)。しかし券売機には、つけ麺系だけでなく、サーモン系、味噌系、油そば系などが待機しており、興味津々。ま、今日のところは、未食の「濃厚真鯛らーめん」(980円)で。
たしかに、ノーマルの「真鯛らーめん」よりは、明らかに濃そうなスープ。まずは、そのスープをひと口……つけ汁としてならパーフェクト? 宇和島産の真鯛のみを使用したという、幾多の模倣を生み出しつつ、結局誰も真似をできなかった「極北」の出来栄え。ノーマルの「真鯛らーめん」のスープをいただいた時は、その美味さにのけぞりましたが……コイツはちょっと濃すぎて、いくつか気になるところが。ひとつは、濃すぎるあまり、魚のエグミが出てしまっているところ。そして、それをキレでごまかすためカエシを強めたせいか、ラーメンスープとしては味が濃すぎ塩分過多に感じるところ。正直言って、つけ麺のつけ汁としては、この仕上がりで相当だと思えるレベル。
麺は、中太ストレート。北海道産小麦100%使用で、石臼挽き全粒粉使用ときいていますが、全粒粉の割合が以前食べた時よりも激増した印象で、麺肌に浮く粒々も実にハッキリ・クッキリ、麺の甘みも数段強い。すでに、ラーメンの麺としてはスタイルとして異能の領域に達していますが、それでもこのスープの味濃さ・塩濃さに対応できていないところが、少し残念。
具材は、チャーシュー、鯛のほぐし身、青菜にネギと、刻み柚子が少々。以前は海苔がのっていたような気がしますが、このご時世省略となったものか。真空パックした薄切り豚肉を低温調理で仕上げ、さらにサクラのチップで少しスモークしたという、この店自慢のチャーシューは、そのフレッシュ感もあって「濃厚」メニューの方が相性はよいかも。青菜のキリッとした味わいや柚子のフレッシュ感も、「濃厚」の方が合っている気がしますが、逆に鯛のほぐし身は、ここまで鯛が濃厚なスープだとクドい感じもしますな。

魚介100%のスープにとって最大の課題はエグミで、なぜならそれをカバーする手段が極めて限られるから。塩でも醤油でも香味野菜でも覆い隠せず、加熱すれば風味も飛ぶし、柚子でもカバーできる範囲も限られます。ではどうするかというと……これを、つけ麺専用のスープにするというのはアリかとも思えたり。どの程度麺につけるかは食べ手が選べるわけだし、麺をもっと太くすればバランスもさらに良くなるでしょう。渋谷店でリリースする際、ちょっと実験してもよいのでは?
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