2021/12/04
はるちゃんラーメン@新橋 「中華そば」

8月にオープンし、都心部に増殖中の「ちゃん系」とは、ひと味違うと話題になった新橋の「はるちゃんラーメン」。当初は平日昼のみの営業で、しかも連日大行列と伝えられ、とても近寄れないと思っていましたが……緊急事態宣言が解除されたのち、土曜営業が再開された模様。しかしまぁどうせ行列だろうと、通りがかりに眺めてみました。

場所は新橋駅前ビル1号館の1階で、建物中央部にあるエスカレーター近く。メニューは「中華そば」に「もり中華」とシンプルで、このあたりはいわゆる「ちゃん系」に似てますな。「中華そば」(850円)を購入して、あたりを見渡すと、店外待ちはなく店内満員。こんなロケーションなのに若いカップルが多く、カウンター6席のうち4席はカップルが占拠し、回転もイマイチでしたが、それでも5分ほどで座れました。
AI補正のためにすべての色が派手めに写っていますが、なんともいえぬ「透明感」が漂う丼姿。なんか見覚えのある景色ですが、とりあえずスープをひと口……誤解を恐れずに言えば、「田中そば店」インスパイヤというのが第一印象。
豚骨清湯らしき動物系に煮干しを効かせた基本構成、しかし主役は実は「調味料」で、さまざまな調味料を組み合わせ、豊かな旨味と庶民的な甘味を表現していますな。塩豚骨的なアプローチという意味で「田中そば店」と似ており、調味の方向性も似ていますが、「田中そば」は味を豚骨のコクに収斂させ、こちらは多彩な「調味」に発散させている、そんな印象。敢えてアツアツで提供しているのも、温度が下がると「調味」のバランスが変化してしまうからなのかも知れません。
麺は、自家製の平打ち太麺。ゆで時間が1分もかからない多加水麺で、ツルリとした麺肌にフカフカした歯応え、微妙にウェーブした麺をピロピロすすると、何がなし喜多方的でもありますが……しかし、スープにより刷り込まれた印象から、この麺も「田中そば店」インスパイヤに思えたり。ただ、スープのコクと旨味で、麺の甘みがグイグイ引き出されていく感じは、喜多方や「田中そば店」よりも弱い感じ。

具材は、チャーシュー、メンマ、麩に海苔と、薬味のネギ。チャーシューはカウンター目の前で調理されており(写真は下掲)、濃いタレで煮込む喜多方タイプであることが一目瞭然。じっくりと味のしみた一品は味も極上、正当な喜多方タイプでアレンジの入った「田中そば店」のチャーシューよりも美味いかも。メンマは濃く味付けた細切りタイプ、もちろん喜多方や「田中そば店」と方向性は同じです。

実は、最初に「ちゃん系」である神田「ちえちゃんラーメン」を食べた時も、醤油なのに塩の「田中そば店」との類似性を強く気にしていました。「田中そば店」は喜多方系でありながら、塩を基調に山形のラーメンも目指すという独特のスタンスですが、「ちゃん系」は「田中そば」的だけど喜多方指向、「はるちゃん」は「田中そば」指向がより強いという感じでしょうか。「田中そば店」が不動の人気を誇るように、この店も長く人気店として君臨するでしょう。
店舗情報は、こちら。
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