2021/12/31
らーめん 七彩飯店@東京 「味玉煮干しらーめん」

緊急事態宣言の頃は、人混みが怖くてあまり近づかなかった東京駅。しかし、熊本「天外天」が進出し、大行列となっているとかで、早速見物にいくと……地下一階の東京ラーメンストリートを貫いて行列が延び、さらに1階へ延びるに行列は続いて、その最後部が見えません……行列見物ついでに八重地下の「七彩飯店」をのぞくと、意外にも行列なしで客入りも8割ほど。ついフラフラと入ってしまいました。

8月オープンのこのお店、いつもは避けているオープン直後の訪店となってしまい、まだ準備不足のオペレーションにドハマリしてしまって……そんな時は、できれば時間をおいて再訪するようにしています。メニューはオープン時より増えており、「喜多方らーめん」に加えて「煮干しらーめん」「油そば」がラインナップ。「七彩」八丁堀店でも食べたことがない「油そば」に強く惹かれましたが、メニュー写真のスープの深い色に惹かれたことと、お詫びの「味玉」もつけて「味玉煮干しらーめん」(970円)で。
やはりオペレーションは大幅に改善されており、1ロット2~3杯の製造で丼到着までは6分ほど(前回は25分以上)。では、スープをひと口……やはり、他の「七彩」より意図して「ライト」に仕上げていますな。「喜多方らーめん」をいただいた時は、その徹底的にコクと醤油ダレを抑える方法論に驚きましたが、さすがにアレはやりすぎだったのか、今回は弱めながら手ごたえのあるコク。豚骨・醤油ダレ・煮干しでいうと、主には煮干しの苦み・旨味でコクを出しており、豚骨はスッキリ感重視で、醤油ダレも濃口をさらに薄く使っているのか、淡く輪郭線を挽く程度。
麺は、「七彩」特有の喜多方麺で、非常に太めの平打ち麺に、手もみ風の強烈な縮れが付いたもの。八丁堀店のような手打ちなのか、前回と同様に興味がわいて、しげしげと眺めましたが……機械製麺では説明できないような、麺幅の不統一感があり面白い。多加水麺ながら優しい甘味に溢れており、ソリッドな煮干しと優しい醤油ダレで甘みがヤンワリと引き締められて、コイツはなかなかのカタルシス。麺で食べさせる煮干しラーメン、「七彩」流の最適解が見えてきていますな。
具材は、チャーシュー、メンマ、タップリのネギと、追加の味玉。バラ肉・チャーシューは、前回とはやや製法を変えているようで、少し低温調理的に仕上げて、赤身と脂身を「プリッ!」と仕上げたモノ。コッテリ感の低い優しいスープですので、チャーシューをかじったときにほとばしる肉汁&脂は、かなりグッドなアクセント。メンマ、味玉の出来も、文句のつけようがありません。

ようやく、「七彩」が新店で何をやりたいのか、見えてきたように思える一杯。それはおそらく、「毎日でも食べられる『七彩』」というテーマだと思われ……確かに、八丁堀店ではインパクトがかなりあり、毎日は食べられない。ではこの一杯はどうかというと……私の意見では、「毎日でも食べたい」一杯には、「惹き」と「優しさ」の両立が必須と思われ。そしてこの一杯は、「優しさ」には溢れていますが、「惹き」の仕掛けがもう一歩ですな。しかし、前回から約2カ月でこの進歩、いずれ「毎日でも食べたい」一杯になるでしょう。
店舗情報は、こちら。
【記事ご参考になりましたら、こちら(↓)の方をポチッとな】
FC2 Blog Ranking
- 関連記事
-
-
Menya Ikuzo Tokyo@茅場町・八丁堀 「氷見イワシ香るナポらー麺」 2022/03/12
-
麺酒場 まがり 八丁堀店@八丁堀 「(限定)クリア煮干し塩ラーメン」 2022/02/05
-
らーめん 七彩飯店@東京 「味玉煮干しらーめん」 2021/12/31
-
中華そば みかさ@水天宮前 「中華そば」 2021/10/23
-
駄目な隣人@人形町 「PLUS」 2021/10/16
-
スポンサーサイト
コメント