2022/02/05
麺酒場 まがり 八丁堀店@八丁堀 「(限定)クリア煮干し塩ラーメン」

【まだ師走の頃の食べ歩き】
クリスマスの土曜日、日差しがポカポカと温かく、絶好のウォーキング日和ですが……明日からとんでもない寒波が居座るとか。このチャンスを逃さず、八丁堀から月島・晴海・豊洲といったコースを設定、出発点の八丁堀「まがり」で腹ごしらえ。

2016年この地にオープンしたこのお店、もとは2008年に葛西駅前の洋風居酒屋を間借りしてはじまったお店で、当時千葉西南部を食べ歩いていた私は早速訪店。あれからもう13年ですか……じっと手を見る。
この店のメニューは面白く、平日はたいてい「定番煮干し中華」(醤油・800円)と「毎日変わるワクワク麺」で、これが「鯛の塩中華」とか「塩もつ煮ラーメン」とか実にユニークな品々で、地元では結構話題に。週末はすべて限定メニューになるようで、この日は「辛ネギ味噌」「ど真ん中醤油」「クリア煮干し塩」のラーメン3種(季節で変わる模様)。ここはベースの鶏豚が濃厚ですので味噌にもずいぶん惹かれましたが、ウォーキングのことも考えて「クリア煮干し塩ラーメン」(800円)で。
チャーシューとメンマは共通ですが、濃厚鶏豚がウリだった店とは思えない、クリアなスープが印象的。まずは、スープをひと口……いやぁ、さすが「まがり」、その絶品の味は13年前から全く変わりませんな。硬質なコクの、スキッとクリアな動物系、これに煮干し出汁がギリギリの濃度まで効いており、あと一息で生臭みがでる、そんな「寸止め」技術が実に見事。この野太い煮干しに対して、かなり強めに塩ダレを効かせ、「スパッ!」としたキレ味の爽快なキレ、ベースのコクが硬派だからこそ、その「キレ味」も実に鮮やか。
麺は、多少細めの中太弱縮れ。以前、濃厚なスープをウリにしていた頃は、浅草開化楼製の少し太めの中太ストレートでしたが、「毎日変わるワクワク麺」に合わせるうちに、「万能麺」に進化したのでしょう。確かに、スムーズなすすり心地、適度なコシと食べ応え、そして全粒粉も使った豊かな甘味と、どの観点からもパーフェクト。いやぁこの麺、この店の「宝」といえましょう。
具材は、チャーシュー、メンマ、海苔とネギ。チャーシューはこの店自慢の一品で、メニューボードにもありますが、チャーシューだけ予約販売しているほど(3,000円前後~5,000円)。以前より少し味付けを抑えて、肉本来の味を前面に出す方向にシフトしていますが、個人的には大歓迎。これほど高度に進化したチャーシューが、厚め・大き目で2枚も入って一杯800円、余計な野菜類をアレコレ入れて紛らわす世の風潮に比べれば、実に「質実剛健」なアプローチです。材木メンマも、相変わらず美味。

この店のインスタを見るにつけ、その探求心と向上心に驚かされますが……この店のトレードマークでもあり、絶品だった「濃厚鶏豚」スープが、最近出番少なめに見えるのがちょっと寂しい。確かに一部からは「またおま」系などと勝手に呼ばれ、居場所をなくした感があるスタイルですが……「北極星」のように、常にラーメンの進路を示すひとつの方向性であったことも、また事実。「まがり」さんも、なにかひとつの「軸」を示しつつ、「毎日変わるワクワク麺」でみなさんを楽しませていただければ。結構頻度を上げて、また来ます。
店舗情報は、こちら。
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