2012/04/17
鯛麺 真魚@新橋 「香正油鯛拉麺」

珍しく会議のない金曜日、ランチはブラリと新橋へ。金曜昼の新橋と言えば、「ガソリン(モチベーション)切れ」のリーマンが昼休みを過ぎてもブラブラしており、結構な人出のはずですが……今日は異常に人が少ない。テポドン発射のせいかしら。

お目当ては新店「鯛麺 真魚」、「鯛拉麺」がウリのお店です。しかし、鯛出汁に対して、最初から四川風に辛味をきかせるスタイルに賛否両論、私も腰が引けておりましたが……辛味を加えない「香正油鯛拉麺」(900円)も提供開始。もちろんコチラを注文。

新店らしい小奇麗な内装、厨房は業務用コンロと家庭用コンロを併用するという変わったスタイルで、いきなりフライパンで香味油を熱しはじめてちょっとビックリ。丼の盛りつけが終わったら、熱した香味油を「ジュッ!」をかけるあたり、ちょっと中華料理風ですな。約7分後、「途中で辛味を付けてみてください」と、調味料を添えながら丼到着。


麺は浅草開化楼製の中太ストレート。これがなかなか良い出来栄えの麺で、スッと自然んな口あたりに、スルリと滑らかなノド越し、そしてプッツリとした軽快な歯切れ。しかも、甘みも結構強くて、微妙なバランスのスープからでも、シッカリと自力で立ち上がってくるような、そんな力強い味。

具材は、焼きの入った鯛の切り身、青菜・タケノコ・白胡麻に、香味油のかかった白髪ネギ、そして味玉半分。もちろんサプライズは鯛の切り身で、キッチリと塩味をきかせて皮をカリッと焼き上げ丁寧に仕上げていますが……全体からは、やや浮き気味。むしろ、ランチ・サービスの「鯛の炊き込みごはん(小)」が注目で、コイツでオジヤを楽しむ時、一段と香味油のアクセントがきいてきて、銀座「銀笹」にも劣らぬ美味さです。

世にあるラーメンとは全く違う新しい味で戦おうという戦略と、誰にも真似できない独自の味で戦おうという戦略は、似ているようで非なるもの。前者は視線が「外部」「市場」に向いており、後者はそれが「内部」「自分自身」に向いていて、それぞれ「競争戦略」「Resource-Based View戦略」などと呼ばれます。新奇性を求めたこの一品には、多分に「競争戦略」的な雰囲気が感じられますが……しっかり足元見てないと、新し物好きラヲタにしか受けない可能性も。ご主人、要注意ですぜ。
店舗情報は、こちら。
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