2022/03/19
札幌飛燕 神保町店@神保町 「我流札幌 塩らーめん」

新規感染者は減少傾向となりましたが減りが鈍く、重傷者も死者も増加中でまだ思わしくない状況の今日この頃。週末人通りの多い神保町は避けたい街のひとつですが、評判だし駅近だし、なんとかなるかと訪店。

2月オープンのこのお店、数々の賞に輝いた札幌のお店の都内進出。場所は、A4出口のすぐ近くと好立地、「逢縁喜縁」や「とりくらぶ」など、10年ほど「極や」系資本のお店が続いた場所でしたが、ようやく別資本のお店登場。メニューは札幌系のお店にしては珍しく、「塩」が筆頭で「醤油」「味噌」、「辛醤油」「辛味噌」「つけ麺」なども。まずは筆頭ボタンの、「我流札幌 塩らーめん」(950円)をポチッとな。

券売機から振り返って店内を見ると、ちょっと驚き。アクリル板ひとつない「ノーガード」レイアウトで、おかげで4人掛テーブルも相席にできず一人客が占拠、そのしわ寄せで中央の大テーブルにギッシリと人が詰め込まれています。耐えかねて、席を替えてくれと頼むお客さんもチラホラと……札幌ではこれでもOKなのかな?
厚めの脂層と表面に浮く焦げが、「札幌」を強く主張する丼景色。まずは、スープをひと口……これはなかなか、「面白い」味。まずガツンとくるのは強烈な旨味、札幌系では珍しい鶏白湯に魚介をあわせ、強烈に旨味をシナジーさせた上で、さらに塩ダレで力強くブースト。この旨味を中心に、焦がしラードと焦がしニンニクでコッテリ感とコクを加えていますが、それでもやりすぎ感が出ないのは、ベースに鶏白湯を据え優しいコクから語り起こしているからでしょう。派手さが気になりますが、なかなか美味い。
麺は、かなり太めの中太弱縮れ。ラードのせいもあって口あたりもノド越しも実にスムーズですが、かなりカタめにゆで上げてあり、ムスッと重めの歯ごたえで、噛むほどに力強い甘味。ちょっと西山系の麺を彷彿とさせるような、重厚感と力強さを兼ね備えた麺で、まさに札幌の名にふさわしい。
具材は、チャーシュー、メンマ、モヤシ・タマネギといった炒め野菜に、フライドガーリックとネギ。バラ肉チャーシューは強めの味付けで、箸で持ち上げるとホロリと崩れるような柔らかさ。ホロホロと崩れては太めの麺に絡んでいき、イイ感じで味にアクセントを加えてきます。野菜も注文ごとに炒めてあり、絶妙のシンナリ具合で、こちらも麺にジャストフィット。
面白いのがこのメンマで、かなりハードな焦げ目に注目。メンマに焦げ目がつくのは、蒸し煮の工程で焦がしてしまったか、完成したメンマを敢えて炒めて焦げ目をつけたかですが、もちろん前者は食べられたものではありません(食べたことありますけど……しかも店で)。つまり、野菜と一緒にメンマも炒めたもののようで、適度に香ばしさを発揮して、ラードやニンニクともマッチ、コイツは美味い。

なんか平成初期の頃を彷彿させる、味濃く派手な一杯。その後都心では、豚骨魚介ブームを経て、鶏白湯、淡麗系と時代が流れ、和歌山系や徳島系が時計の針を巻き戻そうとしましたが、そのまま流れてしまいましたな……こうした時流に敢えて逆らう、魅力の一杯を作ることができたのは、やはり札幌という地の特性なのかしら。このラードやニンニクの感じだと、「醤油」もかなり美味そうなので、また再訪したいと思います。
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