2022/04/29
瀬戸内中華そば 村上家@淡路町・小川町・新御茶ノ水 「黄金瀬戸内そば」

すっかり春めいたというか、夏日も混じってきた4月中旬、マンボウも解除され、お店の定休・営業時間も変わってきたので、ちょいと都心を偵察に。まず偵察したのは、週末営業を始めた小川町・ミシュラン系の有名店ですが……ま、予想通りの大行列。そんなこともあろうかと、第二候補に淡路町の路地裏(左写真)・新店をリストアップしておきました。

4月オープンのこのお店、ネット情報では曙橋の焼き鳥店による出店で、オーナーも店長も愛媛・今治出身とのこと。ということは「村上」とは村上水軍(海賊)のことなのかしら。メニューは「黄金瀬戸内そば」と「瀬戸内煮干しラーメン」の2本柱、「焼豚玉子飯」もウリのようです。それにしても券売機は、「じゃこ天」「ひじき」など、トッピングが最上段を占める、珍しいボタン配置。店員さんに聞くと、「黄金瀬戸内そば」(1,000円)は15杯限定だとか、それが麺メニュー筆頭でよいのかな……ま、とりあえずボタンをポチッとな。
一見、麺もスープも少なそうですが、朝顔型の丼で底が深く、まずまずの量はあります。それでは、スープをひと口……魚介系と思いきや、メインは丸鶏系スープ。瀬戸内のイリコを使った煮干し出汁、これに合わせる動物系スープが、鶏清湯なのが「瀬戸内煮干し」で、丸鶏のように芳醇なスープが「黄金瀬戸内」。店員さんのお話では、「瀬戸内煮干し」でも煮干し的なニュアンスが抑えてあるとのことでしたが、「黄金瀬戸内」は丸鶏系がドンと前面。伯方の塩を使ったという塩ダレは抑え気味で、むしろ最初から胡椒を使うことで、丸鶏の芳醇な風味を、ビリッと引き締めています。なんでもこういうやり方が今治流なのだとか。
麺は、中細ストレート。色の白さが特徴で、見た目通り甘みも上品、かん水的な雑味もほとんど感じられません。しっかりとした味わいのスープですので、小麦の甘みをもっと強調しても合うと思いましたが、スッキリとした甘みの多加水麺で、濃密な丸鶏を受け流すこのやり方も、クドさを感じさせずなかなかグッド。

具材は、チャーシュー2種とじゃこ天、メンマに青菜と海苔、そして薬味のネギ。じゃこ天が入るところが特徴的ですが、丸鶏が前面の「黄金」スープとは、あまりシナジーがない感じ。チャーチューは豚肩ロースと鶏ムネ肉の2種入りで、いずれもシッカリと素材の美味さを活かしてあり、結構ハイレベルな仕上がり。

しかしまぁ、淡路町とはいえ路地裏で供される田舎風のラーメンで、いきなり1,000円というプライシングを打ち出す時代になりましたか……今後小麦の高騰で、もっと値上がりしていくんでしょうな。牛丼やうどん相手のランチ戦争では、すでにラーメン個人店は脱落しつつあるのかもしれません。
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