2022/05/24
ウミのチカラ@秋葉原・仲御徒町 「塩らーめん(3種の貝出汁)」

スマホでいつものように、先人のブログをありがたく拝見していると、秋葉原「ウミのチカラ」の情報が。すでにオープンして2年半のお店ですので、何か限定でも出したかと読み進むと、なんとレギュラーニューが大幅改訂。しかも、どれも実に美味そう……週末は早速、アキバの路地を店へ向かっておりました。

2019年オープンのこのお店、千葉・船橋を中心とする「まるは」グループの東京初進出店でした。当時のメニューは「真鯛(塩)」と「鯖だし(醤油)」のラーメン&つけ麺でしたが、現在は「真鯛そば」と「海老白湯らーめん」、そして「3種の貝出汁」を使うという「塩」「醤油」というラインナップ。貝出汁ブームを見事にキャッチアップしてますな……早速、「塩ラーメン」(780円)に「味玉」(100円)つけて、ポチッとな(券売機制)。

さらに注目は「本日の丼物」、オープン時は日替わりの「漬け丼」が人気でしたが、これがさらにパワーアップして、ご覧のような豪華なラインナップ。「究極のかつを節ごはん」(200円)あたりに思わず手が伸びそうでしたが……自己ルール(副食禁止)を自分に言い聞かせて、泣く泣く断念。
ネギや青菜の「ラフ」な感じが、ちょっと千葉っぽくて元千葉県人としては密かにワクワク。それでは、スープをひと口……さすが船橋、貝汁のなんたるかを極めてらっしゃる。「江戸前」とありますが、おそらく船橋産のホンビノス貝とアサリ、それに北海道産のホタテの貝3種から出した濃厚出汁、混然としながらも濃厚な風味が舌に押し寄せてきます。昆布を使って旨味を強調、さらに塩ダレの使い方が実に絶妙で、貝の風味と旨味を活かしたギリギリのレベルで、ビシッと塩をきかせて痛快なキレ……世間は貝出汁ブームですが、ここまでハイレベルな「潮汁」系貝スープは、まず滅多に出会えません。
麺は、中細ストレート。加水率高めの麺を、コシを十分残しながらもしなやかにゆであげ、食感・ノド越しともに文句なし。さらに、スッキリとした麺の甘みが、濃厚な「真鯛」の時は力不足に感じましたが、このキレた貝出汁では、旨味と塩味で麺の甘みがクッキリと浮き彫りになって、コラボレーションもハイレベル。いやぁ、こいつは美味い。

具材は、チャーシュー、ホンビノス貝、小松菜に海苔、ネギ2種と糸唐辛子といった薬味類に、追加の味玉。肩ロース・チャーシューは、低温調理気味に仕上げてありますが、味もシッカリついており、厚みもあって歯ごたえも十分、貝出汁にここまでシッカリとしたチャーシューを添えるのはそれなりに冒険だったでしょうが、仕上がりは見事。貝には、ホンビノス特有の殻のトガリと紫のワンポイントがありませんでしたが、身の味と殻の質感からホンビノスだと思いました。辛さを活かした白髪ネギや小松菜も、キレたスープにはピッタリですな。

2年半前にいただいた時は、千葉・船橋的なワイルド感が、かつて千葉西北部で食べ歩いていた私には「ツボ」でしたが……もはや、業界を巻き込みつつある「貝出汁ブーム」のただなかにあっても、覇を唱えるに十分な実力を示しつつあると思えるような、極上の一杯。いまはまだ、週末は常連さん中心のお店のようで、周囲の「粋な一生」や「大喜」といった有名店には人気で及びませんが、すでに実力的には十分に凌駕しつつあるおみせでした。行列なしで通えるのは、今のうちだけかも知れませんぜ。
店舗情報は、こちら。
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