2012/04/23
麺家 いし川@内幸町 「味玉ら~麺」

翌日会議の準備も終わり、少しプレッシャーから解放された木曜日。内幸町駅から西新橋方向に歩くと、人影もまばら。目指すは新店「いし川」さんです。

店外設置の券売機、メニューは「ら~麺」「つけ麺」「あえ麺」の三系統。入口から店内をのぞくと、どちらかと言えば「ら~麺」系を食べている人が多かったので、今日のところは「味玉ら~麺」(800円)で。丼は約6分で到着。

では、スープを一口……いや、ずいぶんとパンチのきいたお味。比較的濃厚な動物系、しかし鶏ガラの優しいコクがやや勝るようなバランスで、大勝軒系の動物系に通じるタッチ。これにサラッと魚介をきかせ、骨太な塩味のカエシで、ガツンと仕上げています。強い塩味とシャープな旨味の相乗効果で、グイグイと引き込んでいくような「リズム感」、このあたりはどこか「がんこ」系にも通じるタッチ。

麺はカネジン食品製で、玉子麺のように黄色い中太ストレート。パンと張った麺肌、プリプリッと口腔で踊る活きの良さ、このビビッドな食感が、アップテンポなスープによく合う。それでいて、ぺトッと人懐こい麺の甘みがあって、ソフトな動物系と上手く呼応するあたり、味の側面からもよく詰めてあります。

具材は、チャーシュー、メンマ、味玉に海苔・ネギという、潔い構成。肩ロースチャーシューは濃い味がジックリしみたもの、メンマも醤油で濃く味付けてあり、味玉の味付けもまた濃い。スープ・麺が放つ強烈な「ビート」に、さらにワイルドにリズムを打ち込むような構成で、食べ進むほど「トランス感」が出てきます。

強烈なビートで舌にリズムを刻みながら、麺量200gをあっという間に食べさせてしまうという、なんとも小気味良い一杯。しかも、具材による「打ち込み」が微妙な揺らぎをリズムに与えて、それがエモーショナルな「トランス感」を引き出していくという……なんとも「Groovy」な、この感覚。いやぁ、こういうスタイルのラーメンは滅多にない。この手法で、単調に陥りがちなあの油ソバ系をどう仕上げるのか、「あえ麺」を試す日が今から楽しみ。
店舗情報は、こちら。
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