2022/06/28
麺とおばんざいとお酒のお店 佳什@新橋 「冷しラーメン」

まだ梅雨なのに、いきなり35度前後の猛暑到来。しかし、この暑さに誘い出されるように、土曜の街は人また人で、新橋もコロナが猛威をふるった2月の頃がウソのよう。こう暑いとヤッパ「冷やし」ですな……新橋の「佳什」が喜多方ならではの冷やしを出していると聞きつけて、早速訪店。

2月オープンのこのお店、店名の通り麺だけでなく居酒屋営業もやっており、土曜昼のこの日も結構な客入り。ラーメンは本格的な喜多方で、そのクォリティの高さには、2月に舌を巻きました。もちろん狙いは、「会津地方 夏の風物詩!」と前フラれた「冷しラーメン」(1,000円)、限定20食とのことですが、土曜13:30入店で後客の注文含めて、まだ余裕がありました。ちなみに「冷やし」ではなく「冷し」と書くのも、会津の慣わしのようですな。
サッとふりかけられた一味が、一種の「謎解き」を要求する丼景色。冷やしといえばアニマル・オフ、しかし魚介スープなら、それに一味とはこれいかに。まずは、スープをひと口……おぉ、非常にユニークな冷やしスープ。確かに魚介としては、煮干し系や節系の風味が爽やかですが、あくまで中心を占めるのは、魚介ではない「なにか」、たぶん動物系と野菜ですな。帰宅後に会津の「冷し」について調べると、有名な老舗では豚肉から出汁をとって2日かけて脂をとっているそうで、ピンとくるものがありましたな。いやぁ、コイツは美味い、手間がかかるので限定20食ということかも。
麺も「冷し」専用のようで、レギュラーメニューの喜多方麺とは異なる中細麺。多加水麺を、プリッとさせながらしなやかにゆで上げてあり、甘味も当然スッキリ系ですが、スープがシッカリしている上に、旨味が一味でギュッと引き締められていますので、シナジー効果で甘みも強く感じます。いやぁ、冷たいスープに多加水麺、そして味も深く分厚く実に豊か、このスープと麺のコンビネーションは実に見事。
具材は、チャーシュー、メンマに味玉1個、さらに小松菜と薬味のネギ。チャーシューは、喜多方レギュラーの煮豚系バラ肉ではなく、低温調理の薄切り大判2枚入りというコダワリよう。コイツが独特の「冷し」スープに実によく合う。薄味のメンマや小松菜、ネギも、スープが完全な魚介系でないからこそ、実にテクニカルなコンビネーションに仕上がっていますな。

今年最初の「冷やし」でしたが、実に「大当たり」で大満足。「冷やし」といえばノンアニマルで、オリーブオイルでも加えておけばソレっぽくなるという、安直な作品があふれる昨今。実に丁寧な作り込みで、居酒屋兼業のお店の作品とは思えないほどのクォリティ。この夏オススメの一杯、機会がありましたら是非。
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