2023/01/22
辛焦がし味噌たん麺 一向@神保町 「辛焦がし味噌たん麺」

【まだ師走の頃の食べ歩き】
週末にもビシバシ仕事が入る今年の師走、毎週土曜のウォーキング&食べ歩きの時間だけは捻出すべく、今日も5時半起きで仕事。しかしランチタイムは不幸の連続で、湯島・小川町と2軒連続で臨休直撃、さらに歩いて神保町にたどり着きました。ずっと未食のままだった「一向」(ひたすら)へ。

2020年8月オープンのこのお店、店名通り結構辛いと評判で、辛さが苦手な私としては、「いつか」と後回しにしているうちに2年以上が経ってしまいました。オープン時、メニューは「辛焦がし味噌たん麺」一本だったようですが、その後「辛焦がしらー油まぜそば」「煮干しそば」も加わっています。まずは、「辛焦がし味噌たん麺」(900円)をポチッとな。

食券を渡す際に辛さを選べますが、「無」から「激辛」まで7段階、さらに有料で「極辛」「天辛」も選べます。「無」は申し訳ない気がしたので、「普通」の下の「少辛」で。調理は中華鍋を2つ使い、片方で味噌を盛大な炎でガンガン焦がしてスープを加え、もう片方では野菜類をガンガン炒めて、マー油をタップリ入れた丼で、麺と一緒に合体させます。
野菜にふりかけられたスパイスと、スープを覆うマー油の組み合わせから、「味噌」とは思えない丼景色。スパイスをスープに馴染ませて、まずはひと口……うん、お味の方も、「味噌」の領域から大きく踏み出していますな。スープ表面を覆うマー油は、香ばしさもニンニク感も油っぽさも実は控えめ、味噌も白主体にブレンドした穏やかなコクで濃さも控えめ、ベーススープも野菜の透明感を感じさせるスッキリとした味わいです。これらに対して、スパイスも決して濃いわけではありませんが、他の要素とのバランスが素晴らしく、これは「味噌」というより、ひと頃流行った「オリジナル・スパイス」系の味わいで、しかも全体をスッキリ感で通底させるというのが「新しさ」。辛さは噂ほどではなく、私でも「普通」で大丈夫だったかも。
麺は、かなり太めの中太弱縮れ。少し柔らかめのゆで加減、モッチリとした口あたりと、重みのあるノド越しが印象的。シッカリとしたゆでにより、甘味が最大限に引き出され、スパイシー&スッキリ感なスープと相性バッチリ、いやコイツは美味いなぁ……チャーシューを崩して野菜類と一緒に麺に絡めれば、最後まで飽きさせない食感と味の変化。

具材はチャーシューと、タップリのモヤシとキャベツ、そして薬味のネギが少々。モヤシは炒めによる焦げも入って香ばしさもありますが、中華鍋にベーススープも加えてあるのかシンナリ感と旨味も強く、麺・スープとの絡みも実に良好。チャーシューも薄切りの大判で、これを崩しながら野菜や麺と絡めれば、スパイスのリズム感もあって橋が止まりません。

こういったスパイス系のラーメンは、リズム感が命。それを妨げる、重さやクドさは「大敵」ですが……重さ・クドさに陥りがちな、マー油や味噌を使いながら、なぜかスッキリ感のなかでスパイスのリズム感を活かす絶妙なバランス、そしてシッカリとした麺の存在感と、驚くべき野菜との一体感……う~~む、こんな名品を2年も敬遠していたとは、なんたる過ち。「辛焦がしらー油まぜそば」もどんどん注文が入ってましたから、次はそちらもイッてみましょう。
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