2023/03/12
神保町 可以@神保町 「生姜醤油ラーメン」

年末進行から引き続きの忙しさ、日曜も早朝から休日出社となるかは、土曜17時までに決めて連絡があるという……なんとも中途半端な週末。とはいえ、約1カ月半ぶりの、仕事から解放された食べ歩き、とりあえずは宿題だった神保町の新店をめぐりましたが……1軒目は臨休で、2軒目は第1・3土曜定休で直撃、3件目は何と前日金曜の営業をもって閉店……こんなとき、私はいつも「可以」のお世話になることに決めています。

言わずと知れた、高田馬場「渡なべ」系のこのお店、それゆえラーメンの完成度は激戦区・神保町でもトップクラスですが、行列なしでフラリと入れるというありがたさ。メニューは「生姜醤油ラーメン」と「煮干し中華そば」、それに「濃厚つけめん」がレギュラーで、新春恒例の味噌をまだやっていないか淡い期待を持っていましたが、さすがに終わっておりました。それでは約2年ぶりに、メニュー筆頭「生姜醤油ラーメン」(930円)を、ポチッとな。
脂がキラキラと光る華やかなスープに、青菜、ナルト、海苔が乗るという、新潟は長岡のご当地ラーメン「長岡生姜醤油」特有のスタイル。まずは、スープをひと口……いやぁ、相も変わらずキレッキレ。ベーススープはゲンコツ主体のようで硬質なコク、これに生姜のソリッドなキレがカッチリと食い込んで……ここまでは以前と同じですが、醤油ダレのコクと旨味がより深くなっているような印象で、これで全体の味わいに幅というか余裕が生まれているような印象。相変わらず生姜が強烈ですので、この改良は「吉」と感じましたな。
麺は中太の弱縮れ。加水率はやや高めで、プリッとした口あたりとツルリとしたススリ心地、そして実にスムースなノド越しと、食べ応えは文句なし。以前は、スープのキレで麺の甘みを際立たせるようなバランスでしたが、心なしか麺の甘さが力強くなっているような……微妙に加水率を変えたのかしら。スープもキレに加えてコクが深くなっていますので、両者のコンビネーションも、さらに高いレベルに昇華していますな。
具材は、チャーシュー、メンマ、青菜にナルトと海苔、そして薬味のネギ。今回非常に驚いたのはこの肩ロース・チャーシューで、火の通り方といい焼き目のつき方といい食紅の彩りといい……コイツはいわゆる「吊るし焼き」なんじゃなかろうか。特有のプリッとビビッドな食感、焼きでしか引き出せない肉の旨味、そして絶妙の味付けと、文句のつけようがない最上の一品。思わず帰り際に券売機をもう一度確認しましたが……これが200円でチャーシュー増しにできるとは。次回からはかならず「焼豚」マシですな。

何もかもが値上がりする昨今ですが、この「生姜醤油」も2年前より130円の値上がり。しかし、スープも麺もチャーシューも破格のプログレス、それに週末だというのにワンオペという営業努力で、これなら納得するしかありませんな。激戦区・神保町でもトップを争う完成度、グルメサイトに誘導され極寒のなか大行列のお店もいくつかありますが……果たしてこんなハイレベルな満足度が得られるかな。是非一度、お試しあれ。
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