2023/05/14
Jikasei MENSHO@渋谷 「醤油らぁめん」

仕事の関係で三茶近くに泊まる必要があり、アレコレHOTELを探したものの、結局私が最も嫌いな街・渋谷に泊まることになりました。かつて、このPARCO近くのオフィスに3年半も「幽閉」され、2度と近寄るものかと誓った宇田川町、こうしてまた舞い戻ることになるとは。

とにかくさっさと夕食を済ませるべく、PARCO地下の食堂街「CHAOS KITCHEN」にある「Jikasei MENSHO」へ。あの庄野智治氏率いる麺庄グループの10店舗目で、2019年11月オープン。メニューは「中華そば」の醤油・塩、「鶏白湯ラーメン」と「ヴィーガン担々麺」に「ヴィーガン汁なし担々麺」。とりあえず「醤油らぁめん」(税込み950円)に味玉つけて、ポチッとな。店内は番号を呼ばれて自分でトレイを運ぶ、フードコートスタイル。
いつも意表をついてくる麺庄グループなので身構えていましたが、見た目は実にオーソドクスなスタイル。では、スープをひと口……いや、やはり麺庄、コイツは相当変わってる。ベースは豚骨清湯のようですが、香味油は背脂ベースではなく、魚介系の旨味も感じますが、かなり強めの酸味も感じたり。さらに醤油ダレはかなり甘めで……つまり、甘酸っぱい清湯系豚骨醤油という、オーソドクスな見た目とは裏腹な、なんとも独特な味わい。
麺は、手もみ風のネジレ・縮れが入った、自家製の太麺。プリッとした口あたりと力強い弾力、キヌアを使っているせいか甘みにも独特な「太さ」があって、コイツは超一級品。スープが変わった風味ですが、酸味はともかく醤油ダレの甘みはこの麺ともよく合って、まずまずのコンビネーション。ただ、これほどの麺ですので、もっと引き立てる方法がありそうですが……ちょっと惜しい気も。
具材は、チャーシュー、メンマ、小松菜に海苔・ネギ、そして追加の味玉。メンマ、小松菜は、変わった風味のスープをリフレッシュしてくれ、それなりの役回り。ただしチャーシューは、低温調理の肩ロースですが……切り分けた後の保存で劣化が生じており、コイツはいただけませんな。味玉にも特に見るべきものはありません。

刺激を求めて若者が集まる街、渋谷。その感性はバラバラで、だからこそグルメでもファッションでも様々なアプローチを試す価値があるのでしょう。ただし、試した結果を評価するのも、とても難しい街のような気がしますな……マニアなら、「これが麺庄グループの作品か?」と思えるクォリティでも、渋谷の若者には分かるはずもなく、ましてやインバウンドの外人客には最初から無理。では、渋谷に店を出す意味は、どのあたりにあるのでしょうか……もうしばらくは再び、渋谷には近づきたくないオジさんなのでした。
店舗情報は、こちら。
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