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麺屋 萬(YOROZU)@代々木 「野菜トマトつけ麺」

萬@代々木・踏切
 例によって激暑の月曜日、午前中の用事がサッサと終わってしまったため、少し早めの昼食をば。11時開店のお店の中から、先日フラれた代々木「萬」へ。お店は代々木駅からガード・踏切を抜け、明治通りに突き当たった所。
萬@代々木・店舗
萬@代々木・券売機
 メニューは、「濃厚魚介 つけ麺」「野菜トマトつけ麺」の2本立てで、夜限定30食の「淡麗しじみラーメン」、季節限定の「納涼冷やしつけ麺」なんてのも。主力のつけ麺は、並盛(200g)・大盛(300g)が同額で、トッピング種類の豊富さで「上」「萬」などのバリエーションがあります。「冷やし」にも惹かれますが、初訪ですので主力筋から、「野菜トマトつけ麺(並)」(880円)をば。萬@代々木・卓上

 カウンターにつくと、卓上には小さな首振り扇風機、この暑さですので本当に助かりますな……背もたれのついた洒落た椅子、表通りに面した窓は低い位置が擦りガラスになっており、麺にガッつく姿を、通行人にジロジロ見られる心配もありません。丼は、約8分で到着。
萬@代々木・野菜つけ麺
萬@代々木・具材
 では、つけ汁を一口……能書きによれば、ベースはゲンコツ・鶏ガラを煮込んだ「どろスープ」に魚介を加えたWスープで、これにトマト・茄子・カボチャ・タマネギをさらに煮込んだものとか。トマトとオニオンにより、ちょっと南欧風の雰囲気が漂いますが、ベースの味わいも加わって、「分厚い」というかなんというか……美味しいんですが、ちょっと「複雑」な味。トマトが主役なのかと思いましたが、あまりに多い脇役にちょっと埋没している、そんな感じです。
萬@代々木・麺上げ
 麺は菅野製麺製で、やや太めの中太ストレート。パンと張った麺肌で、プリプリと口腔で踊るような食感、スッキリとした甘みも相まって、パスタのようなニュアンスすら感じます。コイツをつけ汁につけ、ジュルリッとイキますと……うん、つけ汁に洋風な雰囲気がありますので、麺との相性はかなりグッド。ただ、つけ汁の主張がやや「曖昧」なだけに、ハッキリした性格のこの麺と、相性ピッタリとはいかないようで。
萬@代々木・スープ割
 具材は、トマト、かぼちゃ、ナス、バジルなど野菜類で、とってもヘルシー。スープ割をお願いすると、ポットで供されるのは煮干出汁。アレコレ味が絡み合った複雑なつけ汁に、ポンと煮干という「テーマ」を与えると、皆がサッと引き立て役に回るようで……味のバランスがどうというより、「メリハリ」の重要性が最後に際立ち、いろいろ考えさせられますな。

萬@代々木・店内 なんというか、実に穏やかな旋律の弦楽四重奏曲に、無理矢理フルオーケストラをあてがい、しかも全パートにわざわざ音を割り振った上で、ごく静かに演奏しているような……とても贅沢だけども、少し退屈な味。猛烈なポテンシャルを感じさせつつも、巨大な力を敢えて押し殺したような、この雰囲気、要は「力」を何処へ向けるか、「テーマ」が絞り切れていないのかな。テーマがトマトなら、その良さを引き出すためにWスープは過剰だろうし、テーマが「ベーススープの別の『顔』」なら、カボチャやオニオンは過剰でしょう。ま、それでも「贅沢」感はあって、接客も万全、これで「力」の「矛先」が定まれば、おそるべき「破壊力」を発揮するかも知れません。

 店舗情報は、こちら

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miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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